「嘘やヘイトもカネになる ネット自動広告取引の闇」2024-09-11

2024年9月11日 當山日出夫

BS世界のドキュメンタリー 「嘘やヘイトもカネになる ネット自動広告取引の闇」

二〇二四年、フランスとスペインの制作。

MOSAICのころからのインターネットを知っていると、あまりに急激な変化についていけないと感じる。そして、広告を見ないためにお金を払ってもいいということなら、そのコストもやむをえないものかと思うようになっている。昔、日本の新聞社のHPは、ほとんどの記事が無料で全文を読むことができた。紙の新聞ビジネスがまだ生きていたころである。それが、ネット記事課金ビジネスに方向転換してから、無料で読める記事が少なくなり、それも部分的にしか読めなくなった。産経がかなり長い間、無料記事が読めたのだが、それも有料記事になってしまっている。だが、無料で読める範囲ではあるが、朝日、毎日、読売、日経、産経が、どんな記事を掲載しているかは、見るようにしている。ただし、広告は絶対にクリックしないことにしている。

TwitterがXになってから、大きく変わったのは、広告が増えたことである。また、閲覧数をかせいでビジネスにしたいのであろう、ただそれだけのための投稿(ハッシュタグはついているが、中身は無意味)が非常に増えた。無論、そんなのは無視している。Twitter(X)のタイムラインを見ていると、明らかにデマ、陰謀論というメッセージが目につく。そんなのはクリックして詳しく見るということはしない。

Facebookも、最近になって広告が増えた。また、参加してもいないグルーブが表示されるようになった。そういうのも、無視である。

YouTubeは基本的に見ないことにしているが、たまにアクセスすると、おすすめの動画が類似のものばかりになってしまっている。まあ、こういうのを、フィルターバブルというのだろうと思うことになる。

偽情報や詐欺にひっかからないようにするには、かなり気をつかっているつもりなのだが、しかし、まったくだまされたりはしないという自信があるかというと、かならずしもそうではない。一抹の不安はどうしてものこる。

近年、日本で、有名人の名をかたった投資詐欺サイトのことが問題になっているが、それは、その広告を見た人は、自分では意図しないうちに、選択的にそのような広告が表示されるようなことをやっていたからであろう。投資関係のHPを見る、YouTubeを見るなど。言っては悪いが、自業自得という気もしないではない。(そんなことネットで調べたりせずに、銀行に行って話をすればいいのかもしれない。だが、それはハードルが高いのだろう。この意味では、銀行なども加担しているといえなくもない。)

自分のネット上での行動、何を検索したか、などすぐにその市場でさらされることは実感する。マイクロソフトのBingで検索したことばにかんする広告が、すぐにFacebookに出るようになる。まあ、こういう時代になっているということをわきまえたうえで、使うしかないのだろう。

自分にとって価値のある情報を得るためには、非常にコストのかかる時代になった。こんな未来は、誰が想像しただろうか。少なくとも、以前、WEB2.0などと言われていたころには、考えもしなかったことである。

2024年9月5日記

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