おとなのEテレタイムマシン「ETV2002 83歳のアンパンマン〜やなせたかしの真剣勝負〜」2025-07-12

2025年7月12日 當山日出夫

おとなのEテレタイムマシン「ETV2002 83歳のアンパンマン〜やなせたかしの真剣勝負〜」

録画してあったのをようやく見た。

やなせたかしについては、NHKでいろんな番組で取りあげている。これは、今から20年以上前に、やなせたかしの生前に作ったものとなる。特に、(今から見れば)晩年のやなせたかしの仕事ぶりを描いたドキュメンタリーということで、見ることができる。

非常に興味深かったのは、やなせたかしが、漫画(あんぱんまん)を描くとき、何かにとりつかれたようになる、自然と頭のなかにアイデアが浮かんでくる、というよりも、天から降りてくる、というようなことがあって、描き終わったら、自分でも何を描いたか忘れてしまって思い出せない……これは、まさに創作という仕事にかかわっている人間が経験することだろうと思う。

時間を決めて、この時間内にこれだけのことをやる、こういうことでは創作はできない。行き詰まったときは、何にも浮かんでこない。比喩的にいえば、創造の女神が微笑んでくれるのを待つしかない。

このようなことは、漫画家だけではなく、芸術などにかかわっている人なら、同じようなことがあるはずである。ただ、ドラマなどで、芸術家を描くとき、こういう部分をあまり描かないように思っている。昨年の『光る君へ』では、平安時代を生きた藤式部(まひろ)という女性の物語としては面白かったのだが、『源氏物語』を書いた紫式部の物語にはなっていなかった。

この番組のときは、「詩とメルヘン」が刊行されていた。

いくつもの仕事を同時に進めていくのだが、そのためにも、仕事部屋を分けておく、これは合理的な考え方だと思う。

2025年7月11日記

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