芸能きわみ堂「映画「国宝」で注目! 歌舞伎「曽根崎心中」の世界」 ― 2025-10-04
2025年10月4日 當山日出夫
芸能きわみ堂 映画「国宝」で注目! 歌舞伎「曽根崎心中」の世界
映画は見ていない。ここ10年以上、いや、20年以上になるだろうか、映画館というところに行ったことがない。なんだか人がたくさんいるところに行くのが、面倒なのである。原作の小説は読んでおこうかと思っている。今読んでいる『普天を我が手に』(第二巻、奥田英朗、Kindle版)を読み終わったら、次に読んでおきたい。
『曽根崎心中』というと、若いとき、東京の国立劇場の小劇場で、簔助と玉男の公演を見たのを憶えている。こういう経験は、もう今の人にはできないことである。
番組を見ていて、坂田藤十郎(二代目中村扇雀)のお初の舞台も、見事だと思うが……特に足を使った演出……近松門左衛門のオリジナルから、どのようにして歌舞伎に作ってあったのか、このあたりことについて、解説があってもよかったかと思う。日本の文学史と、芸能(人形浄瑠璃と歌舞伎)の、交わるところに位置する作品であると思う。
心中の道行きの美、ということは、日本の芸能と文学の中でどう考えるべきことだろうか。(しかし、天邪鬼に考えてみるならば、なんで心中ということになるのか、このあたりの心理の流れは、興味深いことでもある。)
芸事の世界というのは、ただひたすら見て、そして、体で覚えるということだと思っているのだが、吉沢亮の役者としての天分というべきか、黒子として歌舞伎の裏側を見ることで、体得したものがあるらしい。その後の直接の指導ももちろんであるが。
『曽根崎心中』は映画も作られているが(ATG)、たしか見ていないと思う。『心中天網島』(篠田正浩監督)は見たのを記憶しているが。
2025年9月29日記
芸能きわみ堂 映画「国宝」で注目! 歌舞伎「曽根崎心中」の世界
映画は見ていない。ここ10年以上、いや、20年以上になるだろうか、映画館というところに行ったことがない。なんだか人がたくさんいるところに行くのが、面倒なのである。原作の小説は読んでおこうかと思っている。今読んでいる『普天を我が手に』(第二巻、奥田英朗、Kindle版)を読み終わったら、次に読んでおきたい。
『曽根崎心中』というと、若いとき、東京の国立劇場の小劇場で、簔助と玉男の公演を見たのを憶えている。こういう経験は、もう今の人にはできないことである。
番組を見ていて、坂田藤十郎(二代目中村扇雀)のお初の舞台も、見事だと思うが……特に足を使った演出……近松門左衛門のオリジナルから、どのようにして歌舞伎に作ってあったのか、このあたりことについて、解説があってもよかったかと思う。日本の文学史と、芸能(人形浄瑠璃と歌舞伎)の、交わるところに位置する作品であると思う。
心中の道行きの美、ということは、日本の芸能と文学の中でどう考えるべきことだろうか。(しかし、天邪鬼に考えてみるならば、なんで心中ということになるのか、このあたりの心理の流れは、興味深いことでもある。)
芸事の世界というのは、ただひたすら見て、そして、体で覚えるということだと思っているのだが、吉沢亮の役者としての天分というべきか、黒子として歌舞伎の裏側を見ることで、体得したものがあるらしい。その後の直接の指導ももちろんであるが。
『曽根崎心中』は映画も作られているが(ATG)、たしか見ていないと思う。『心中天網島』(篠田正浩監督)は見たのを記憶しているが。
2025年9月29日記
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