やっと3月21日の原稿を書いた ― 2008-02-27
2008/02/27 當山日出夫
ようやくのことで、今年の京大人文研のセミナー「東洋学へのコンピュータ利用」の原稿を書き終える。最終的に、誤字などチェックして、明日朝一番に、PDFで送信……の予定。ぎりぎり締め切りに間に合うはず。
「東洋学へのコンピュータ利用」は、今のCH(人文科学とコンピュータ)、DH(デジタル・ヒューマニティーズ)となっている領域の研究会としては、草分け的な存在。京大大型計算機センター(今は、もう無いが)で、星野聰先生がはじられた。今は、安岡さんが中心になっている。
去年は、ここで、「東洋学文献デジタルアーカイブの色彩学的諸問題」と題して話しをした。
『東洋学へのコンピュータ利用 第18回セミナー』.京都大学人文科学研究所附属漢字情報研究センター.2007
要するに、デジタルアーカイブとして見えている、画像データの色彩処理の問題を指摘した。国会図書館のガイドラインでは、カラーチャートを写し込んでおくことが推奨されている。
たいていのデジタルアーカイブ画像では、コダックのカラーチャートが写っている。しかし、デジタルで色彩をあつかう場合、「まあ、何にも無いよりまし」という程度でしかない。このことの実例として、京大電子図書館の例をいくつか利用させてもらった。同じコダックのカラーチャートを写しているはずなのに、どれぐらい、RGB(sRGB)の値が異なるか。
今年は、本来の専門にかえって、文字の話し。もっとも最近、このセミナーは、文字関係の発表が多い。ある意味で、文字コードにかかわる、最先端の人たちがあつまる研究会になっている。このなかで、今回は、学生のころからあつかってきた「金沢文庫本白氏文集」の漢字字体の話しをする。
ところで、原稿を書いている途中で、一太郎2008がアップデートになった。どこにバグがあったのか……今回の原稿を書いている途中で気づいたのは、脚注をつけると、文字のレイアウトが乱れる現象であったが、どうなのだろうか。今、つかって見ると、トラブルは無くなっているが。
當山日出夫(とうやまひでお)
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