『ARG』315号2008-03-24

2008/03/24 當山日出夫

ARGの315号について少し。

研究会の開催情報の収集・整理は、どうにかならないものかと思う。

http://d.hatena.ne.jp/arg/20080323/1206283319

自分の専門の範囲であれば、日本語学会のHPで、日本語学関係の学会・研究会情報は分かる。ただ、これは、あくまでも、自主的に、掲載希望を送った場合のみが掲載される。

日本語学会 学会消息

http://wwwsoc.nii.ac.jp/jpling/gakkai/index.html

情報処理学会であれば、IPSJカレンダーがある。ただし、これは、あくまでも情報処理学会に関係する研究会などに限定される。

http://www.ipsj.or.jp/cgi-bin/ipsj_calendar.cgi

研究会情報は、個別のメーリングリストや、各学会のHP、リンク集、ブログ、これらを、日常的に、丹念に、にさぐっていくしかない。

自分の専門の研究分野の学会・研究会にだけ出ていれば満足、という人は、所属の学会のHPだけ見ていればいいかもしれない。しかし、私のように、あちらこちらと手を出している人間は、情報をあれこれと集めること、それ自体が重要である。別に、出席できなくてもいいのである。このような研究会がある、(あるいは、あった)、ということだけでも、分かると、全体の流れがつかめる。

人文情報学(デジタル・ヒューマニティーズ)にとって一番重要なことのひとつは、この分野における、全体の流れ・動向、である。

それから、もうひとつは、できれば、2ヶ月ぐらい前に、その開催情報を知りたい。今のように、各大学のスケジュールが非常にきつくなってくると、そう簡単に休めない。絶対に、1セメスタに15回、休んだらいかなる理由があれ補講……となると、まず、補講の日程を組んでからでないと、休講にできない。それで、その補講日(たいていは、土曜日などに設定されることが多いだろう)と、学会・研究会の開催が重なってしまう……どうしよう、ということになる。

特に、コンピュータ教室を利用しての授業の場合、教室のやりくりがつかないから、補講の日程調節が、ものすごく厳しくなる。

人文情報学(デジタル・ヒューマニティーズ)は、まだ、個別の確立した研究分野ではない。いや、これは、永遠にそうはならない分野であるのかもしれない。いわゆる「学際的」な視点から、文系・理系にまたがって、総合的に見る視点が常に要求される。

ARGのイベント案内、それから、笠間書院のHPは、常にチェックする必要がある。

當山日出夫(とうやまひでお)