ワークショップ: 文字 ―(新)常用漢字を問う―2008-06-18

2008/06/18 當山日出夫

以下の企画を考えてしまいました。私(當山)と師茂樹先生(花園大学)との、 共同謀議(?)です。

「ワークショップ: 文字 ―(新)常用漢字を問う―」

2008年7月19日(土) 13:30より 花園大学 自適館 300教室

http://kura.hanazono.ac.jp/kanji/20080719.html

上記のHPより、抜粋・転載します。御参加希望の場合、なるべく事前に、御 連絡ください(私あてではなく、師さんあてに。s-moro★hanazono.ac.jp。★ は、アットマークに変更してください。)

このワークショップ開催にいたった経緯など、追って報告します。また、プロ グラムは、完全に確定というわけではありません(ほぼ、確定)。全体討論の 時間を設定してありますので、「自分も、これは、言いたい!」という方は、 是非ご参加下さい。

以下、HPより転載(一部省略)します。詳しくは、HPをご参照ください。

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趣旨

本年(2008)の5月、各新聞や報道機関において、「(新)常用漢字表」(案)なる ものが報道されました。 これについて、調べてみますと、そもそも「案」で すらない「素案以前のもの」であることが、明らかになりました。

また、これがそのまま「案」というわけではなく、委員会においては、新たに 正式の「案」を作成となっております。 しかしながら、どのような形にせよ、 「常用漢字表」の改訂が、各方面に影響を与えることは必至です。

このワークショップ「文字?(新)常用漢字表を問う?」では、そもそも文字とは 何であるかという根源的な問いかけから、 常用漢字表改訂の意味、さらには、 情報社会といわれる今日、コンピュータにおける文字コードにどのような影響 をあたえるのか、 幅広い多様な視点から、文字というものを考えます。

文字、(新)常用漢字表に、御興味御関心のある方々の御参加を希望いたします。

    2008年6月15日 記

日時 2008年7月19日(土)13:30より

場所 花園大学 自適館 300教室

プログラム(予定)

基調報告 當山日出夫 13:30-13:45

(新)常用漢字表」(案)報道と現代社会の文字

発表(1) 師茂樹 13:45-14:20

一般キャラクタ論としての文字論の可能性

休憩 14:20-14:40

特別講演 安岡孝一 14:40-15:40

(新)常用漢字と人名用漢字と文字コード

発表(2) 高田智和 14:40-16:15

常用漢字と「行政用文字」

発表(3) 小形克宏 16:15-16:50

(新)常用漢字は本当に必要か

全体討論

終了後、懇親会を予定しています。

参加方法

入場無料

資料や懇親会の準備の都合がありますので、なるべく前日までに下の申込書に ご記入の上、 s-moro★hanazono.ac.jpまでメールでお申込み下さい (事前申 し込みなしでも入場はできますが、資料等が間に合わないかもしれません)。

関連情報

文化庁 | 国語施策・日本語教育 | 文化審議会国語分科会 | 漢字小委員会

小形克宏氏 [新常用漢字表] - もじのなまえ

當山日出夫氏

新常用漢字:国語と日本語と「葛」: やまもも書斎記

新常用漢字:国語研コーパスが利用されないのは何故か: やまもも書斎記

お問い合わせ

師茂樹(花園大学; s-moro★hanazono.ac.jp)

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當山日出夫(とうやまひでお)

新常用漢字表(第2次案)2008-06-18

2008/06/18 當山日出夫

小形さんのブログ「もじのなまえ」で、新常用漢字表の、第二案(?)が掲載されている。

http://d.hatena.ne.jp/ogwata/20080616/p1

最初に新聞報道された「素案」(といえるならであるが)、から見ると、かなり変化している。

いろいろコメントもついている。

私なりに考えると、まず、使用のコンピュータ環境(文字コードの設定)が、どうなっているかで、見える字体がちがう。これは、前にも指摘した。

まず、基本の方針として、0213:04規格で、見える字体で、(つまり、印刷標準字体に準拠)、ということになるだろう。しかし、そうなると、既存の、「常用漢字表」との字体の整合性がとれなくなる可能性がある。

日本語学会のシンポジウムで安岡さんが指摘した、「箸」が入っている。

このあたりのことは、とりあえず別、という方針であるのだろうか。時間ができたら、ゆっくりと議事録を読み直して、委員会のメンバーの認識の程度を確認したい。

先のブログメッセージに掲載したように、WSの準備もできた。どのような経過で、新常用漢字表が決まるにせよ、それについて、言うべきことは言っておかねばならないと思う次第である。

當山日出夫(とうやまひでお)