「ムジナ」小泉八雲 ― 2017-08-24
2017-08-24 當山日出夫(とうやまひでお)
続きである。
やまもも書斎記 2017年8月17日
『文豪妖怪名作選』
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2017/08/17/8648706
東雅夫(編).『文豪妖怪名作選』(創元推理文庫).東京創元社.2017
http://www.tsogen.co.jp/np/isbn/9784488564049
このアンソロジーは、怖い話しをあつめたというものではなく、むしろ逆にユーモアを感じる作品をあつめてある……ということを書いた。が、その中にあって、怖い話しも混じっている。その一つが「ムジナ」(小泉八雲)である。
この話し、あまりにも有名な作品である。今更ここに紹介するほどのことはないだろう。タイトルは「ムジナ」であるが、出てくる妖怪としては、のっぺらぼうである。
興味深いのは、訳。円城塔の訳ではいっている。そして、その訳がいい。意図的に、英文からの直訳という雰囲気をのこしてある。たとえば、「紀国坂」とでも普通はするべきとことを、「キイ・ノ・クニ・ザカ」としたりしてある。そのように訳してあることが、実に効果的である。短い作品であるが、行間から底知れぬ恐怖がただよってくる、といってよいか。
なるほど、このような小泉八雲の翻訳もあるのかと思って読んだ次第である。
続きである。
やまもも書斎記 2017年8月17日
『文豪妖怪名作選』
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2017/08/17/8648706
東雅夫(編).『文豪妖怪名作選』(創元推理文庫).東京創元社.2017
http://www.tsogen.co.jp/np/isbn/9784488564049
このアンソロジーは、怖い話しをあつめたというものではなく、むしろ逆にユーモアを感じる作品をあつめてある……ということを書いた。が、その中にあって、怖い話しも混じっている。その一つが「ムジナ」(小泉八雲)である。
この話し、あまりにも有名な作品である。今更ここに紹介するほどのことはないだろう。タイトルは「ムジナ」であるが、出てくる妖怪としては、のっぺらぼうである。
興味深いのは、訳。円城塔の訳ではいっている。そして、その訳がいい。意図的に、英文からの直訳という雰囲気をのこしてある。たとえば、「紀国坂」とでも普通はするべきとことを、「キイ・ノ・クニ・ザカ」としたりしてある。そのように訳してあることが、実に効果的である。短い作品であるが、行間から底知れぬ恐怖がただよってくる、といってよいか。
なるほど、このような小泉八雲の翻訳もあるのかと思って読んだ次第である。
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