フランケンシュタインの誘惑「恐竜 化石戦争」2024-01-02

2024年1月2日 當山日出夫

フランケンシュタインの誘惑 科学史 闇の事件簿 恐竜 化石戦争

今から半世紀半ほど前のこと、古生物学の黎明期にあって、アメリカで恐竜の化石の発掘で、ライバルにあった二人の研究者のことであった。まだ、科学において論文発表のルールが確立する前のことである。相手に対する非難はまだいいとしても、買収したり、化石を盗んだり、それを予知して偽物を用意しておいたり、あるいは、遺跡を破壊してしまったり……まあ、ろくでもないことをしていたものである。

彼らが発表したとされる恐竜の種で、現在の学問で確認できるのは四分の一程度しかないという。

とはいえ、研究者の世界も人間の世界である。まあ、私がかかわってきた分野においてもいろんな人がいろんなことをやってきたというのは、経験的体験的に分かることでもある。研究不正ということはないにしても、人間のかかわることとして、きれいごと、理想論だけでは、話しがすすまないこともある。なんだかんだとあっても、研究分野全体として進展していくことができるなら、それはそれでいいことなのかもしれない。

このようなことは、もはや隠居したと思い定めた気分でのんびりテレビを見ているから思うことなのであろうが。

2023年12月29日記

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