芸能きわみ堂「越後獅子を徹底解剖!」2026-02-21

2026年2月21日 當山日出夫

芸能きわみ堂「越後獅子を徹底解剖!」

この番組のいいところは、歌舞伎などの舞台芸能……それは、現代では芸術とされる……の背景にある、文学以前(折口信夫のことばであるが)を、視野に入れた作り方をしていることである。また、芸能にかんするテレビ番組だと、どうしても視覚にたよりがちであるが、この番組の作り方は、芸能の身体性を意識する作りになっている。

中村隼人の「越後獅子」は、これはこれで見ていて、とても上手いし、見事であると感じる。

それよりも、この舞踊の背景としての、江戸の町の人びとのこととか、長唄の詞章の内容の解説とか、興味深い。江戸の終わり、家斉の時代のころ、江戸の人びとにとってのエンタテイメントであった、ということが重要で、それが、芸として今日に伝えられる中で洗練されて、今のような形になったと理解していいだろうか。

ところで、私の興味として気になったは、角兵衛獅子、というのは、いつごろからある芸能なんだろうか。そして、それが、一般にイメージされるような形になってきたのは、どういう経緯があってのことなのだろうか。

もちろん、歴史的に見れば、芸能の世界は差別とワンセットであったということかと思っているが、(角兵衛獅子はそのイメージを残している、だからといって、それを肯定するわけではないが)、こういうことに直接言及はしないが、見る人には、なんとなく知識として共有するところがある……このあたりの微妙なさじ加減が、たくみであると、私などは思って見ることになる。

2026年2月17日記

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