『ひよっこ』あれこれ「ミニスカートの風が吹く」2017-08-27

2017-08-27 當山日出夫(とうやまひでお)

ひよっこ
http://www.nhk.or.jp/hiyokko/index.html

第21週「ミニスカートの風が吹く」
http://www.nhk.or.jp/hiyokko/story/21/

この週も群像劇の中に通奏低音として、父(実)のことがおりこまれていた。

まずはじまったのは、あかね荘でのお化け騒ぎ……漫画家(志望)の二人がいなくなった。大家さんが、そもそも妖怪なのであるから、お化けぐらい出てもおかしくはない。が、結局、生活費をかせぐために仕事に出ていただけのことだったが、これをめぐって、あかね荘では、一騒動がおきる。が、それが功を奏して、あかね荘の住人の間に、新たな連帯感のようなものがうまれたようにも見える。

それから、三男の働く米屋の娘、さおりとのやりとり。三男は時子に、さおりは三男に、それぞれ片思いであるという設定。それが、コミカルに描かれていた。

途中、放送局に出前に行って、川本世津子と再会するシーンも印象的であった。(これについては、改めて書くことにする。)

故郷、奥茨城では、父(実)が、そこで自分の生活を再建する決心をかためたようだ。たとえ記憶がもどらなくても、奥茨城で「家族」とともに生きていく。そのためには、東京で働いているみね子を、楽にしてやることを考える。

で、どうでもいいことであるが……この時代、ミニスカートの流行った時代のことは、私も記憶にある。(また、それが、後年、急に無くなったときのことも。)みね子は、ミニスカートをはくのであろうかと思って、少なからず期待して見ていたのだが、これは裏切られた。ドラマの中で、ミニスカートをはいた姿を見せたのは、母の美代子、同室の時子、米屋のさおり、それに、由香だった。

みね子はミニスカートは、買ってはみたようだ。だが、実際に身につけて登場することはなかった。宗男おじさん、それから、ナレーション(増田明美)も語っていたが、ミニスカートは、単にスカートの長さにとどまらない、女性の生き方の解放の象徴でもあった。ミニスカートの新しい風は、登場人物のそれぞれの心のなかに吹いてきている。

みね子は言っていた……「大丈夫にするしかない」、と。すぎたことはもうしかたがない。が、父(実)が故郷で生活をはじめて、東京でのみね子の生活も、再スタートということなのであろう。

なお、今週の後半から、劇中歌として、太田裕美の声がながれていた。WEBの情報によると、番組オリジナル曲のようだ。太田裕美は、ドラマよりすこし時代は下るが、昭和の若者のラブソングを代表するひとりである。この曲もまた、楽しみである。

次週は、島谷君も再登場するようだ。楽しみに見ることにしよう。

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