『なつぞら』あれこれ「なつよ、この十勝をアニメに」2019-09-15

2019-09-15 當山日出夫(とうやまひでお)

『なつぞら』第24週「なつよ、この十勝をアニメに」
https://www.nhk.or.jp/natsuzora/story/24/

前回は、
やまもも書斎記 2019年9月8日
『なつぞら』あれこれ「なつよ、天陽くんにさよならを」
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2019/09/08/9150718

あの少女はソラだった。

このドラマも終盤である。どのような終わり方になるのか。が、ともあれ、この週で描いていたのは、なつのアニメーション。

なつは、マコプロで、作画監督をひきうけることになる。東洋動画はやめることになる。ここで、少女を主人公にした開拓者のアニメーションの制作にたずさわる。

ここであきらかになったのは、このドラマのオープニングに登場する少女が、なつの作るアニメーションの主人公のソラであったこと。特にこの週の作り方としては、ドラマ中のアニメーションと、ドラマそれ自身を合体化させた作り方になっていたことだろう。その結果として、これまでのドラマで描いてきた、声優などの伏線を引き継いでいることになる。これはこれで、一つの作り方であろうとは思う。

とはいえ、なつが作画監督、夫の一久が演出という、新しいアニメーションで、新たなアニメーションならではの表現技法にとりくむ、というところはないようだ。むしろ、これまで東洋動画でつちかってきた、アニメーターとしての経験がものをいっている、そんな描き方になっていた。

そして、この週の最後に出てきた、千遥。テレビには、「奥原なつ」という名前が出ていた(坂場ではなく。)おそらく、この名前を見て、千遥はマコプロをたずねてきたということなのだろう。

このドラマは、アニメーション制作の開拓者の物語であると同時に、なつという一人の人物をめぐる家族の物語でもある。いよいよ残すところは、あと二週である。アニメーションとしては、ソラの物語で成功を見るとして、残るは、家族の物語である。千遥と再会できるのだろうか。また、北海道の十勝の家族はどうなるのだろうか。残りを楽しみに見ることにしよう。

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