100カメ「福島第一原発」 ― 2024-08-24
2024年8月24日 當山日出夫
100カメ 福島第一原発
福島の原発事故については、いろんな意見があるのだが、それはともかく、今、現場で働いている人たちが、どんな仕事をしているのか、これはこれとして記録しておく必要があるし、また、報道されるべきだと思う。ただ、この100カメという番組がふさわしいかどうかは、また別のことかもしれない。とはいえ、現場の取材ということでは、この100カメという番組の手法が適しているということも、確かだろう。
見ていて思ったことを、思いつくままに書いてみる。
作業員の休憩時間に、本を読んでいる人がいた。いまどき珍しいなと思って見ていて、その目で見ると、誰もスマホを見ていない。(番組のなかでそうは語っていなかったのだが)スマホは持ち込み禁止になっているのだろう。機密保持のため、ということになると思うが。
喫煙室のシーンが印象的である。あのような過酷な仕事では、煙草を吸うぐらいしか生き抜きの時間がないのだろう。今の時代、煙草については風当たりが強いのだが、このような仕事場では、しかたないことであるだろうし、できれば、もうちょっと喫煙室を広くして居心地よい場所にしてあげられないものかと思う。
水道が無い、というのは始めて知った。シャワーもない。水を使えば、その水の処理が問題になるということなのかもしれないが、上下水道をとおすということは、難しいことなのだろうか。水を施設内部で循環させる処理施設によって、中水道をシャワー用に使うことぐらいできるだろうと思う。それぐらい予算が増えてもいいではないか。
放送していたのは、去年の九月の取材であった。ということは、編集に一年近くの時間を要したということになる。実際はもう少し短い時間で済むことなのかもしれないが、この放送の内容については、機密保持のためのチェックがかなり厳しくなされているものと推測してみる。取材の企画、交渉、などを考えると、かなりの時間をかけて作った番組ということになる。
去年の夏も暑かったが、今年の夏も暑い。現場で働く人たちは大変だろうな、と思う。
今のところ、この現場で働いている人たちは、いわゆる日本の人たちであり、全国から集まって、仕事にたずさわっている。廃炉の仕事は、かなりの長期間になる。人口減少のつづく日本で、これから作業員が確保できるのかどうか、場合によっては、とても深刻な問題になりかねないと思うのだが、どうなのだろうか。
映っていた限りであるが、現場で働く人たちは男性であった。この仕事に、男女平等という考え方の入りこむ余地はないらしい……男女の平等をとなえる論者は何か言ってしかるべきではないかと思う。
現場で働いている人たちが、その仕事に誇りを持てること、これが何よりも重要なことだろう。(特にこの仕事に限ったことではないけれど。)
見終わって感じることは、「ご安全に」ということである。
2024年8月21日記
100カメ 福島第一原発
福島の原発事故については、いろんな意見があるのだが、それはともかく、今、現場で働いている人たちが、どんな仕事をしているのか、これはこれとして記録しておく必要があるし、また、報道されるべきだと思う。ただ、この100カメという番組がふさわしいかどうかは、また別のことかもしれない。とはいえ、現場の取材ということでは、この100カメという番組の手法が適しているということも、確かだろう。
見ていて思ったことを、思いつくままに書いてみる。
作業員の休憩時間に、本を読んでいる人がいた。いまどき珍しいなと思って見ていて、その目で見ると、誰もスマホを見ていない。(番組のなかでそうは語っていなかったのだが)スマホは持ち込み禁止になっているのだろう。機密保持のため、ということになると思うが。
喫煙室のシーンが印象的である。あのような過酷な仕事では、煙草を吸うぐらいしか生き抜きの時間がないのだろう。今の時代、煙草については風当たりが強いのだが、このような仕事場では、しかたないことであるだろうし、できれば、もうちょっと喫煙室を広くして居心地よい場所にしてあげられないものかと思う。
水道が無い、というのは始めて知った。シャワーもない。水を使えば、その水の処理が問題になるということなのかもしれないが、上下水道をとおすということは、難しいことなのだろうか。水を施設内部で循環させる処理施設によって、中水道をシャワー用に使うことぐらいできるだろうと思う。それぐらい予算が増えてもいいではないか。
放送していたのは、去年の九月の取材であった。ということは、編集に一年近くの時間を要したということになる。実際はもう少し短い時間で済むことなのかもしれないが、この放送の内容については、機密保持のためのチェックがかなり厳しくなされているものと推測してみる。取材の企画、交渉、などを考えると、かなりの時間をかけて作った番組ということになる。
去年の夏も暑かったが、今年の夏も暑い。現場で働く人たちは大変だろうな、と思う。
今のところ、この現場で働いている人たちは、いわゆる日本の人たちであり、全国から集まって、仕事にたずさわっている。廃炉の仕事は、かなりの長期間になる。人口減少のつづく日本で、これから作業員が確保できるのかどうか、場合によっては、とても深刻な問題になりかねないと思うのだが、どうなのだろうか。
映っていた限りであるが、現場で働く人たちは男性であった。この仕事に、男女平等という考え方の入りこむ余地はないらしい……男女の平等をとなえる論者は何か言ってしかるべきではないかと思う。
現場で働いている人たちが、その仕事に誇りを持てること、これが何よりも重要なことだろう。(特にこの仕事に限ったことではないけれど。)
見終わって感じることは、「ご安全に」ということである。
2024年8月21日記
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