明日からJADS20周年フォーラムに行く2009-12-02

2009-12-02 當山日出夫

2009年12月4・5日と、JADS(アート・ドキュメンテーション学会)の20周年記念フォーラムである。役員で、当日朝から行かないといけないので、前日(つまり明日)の晩から、東京に行っておく。朝の9時に、東京国立博物館集合である。

大学で授業が終わってから、直接、京都駅~東京。明日は、電車とバスで、しかも旅行の荷物を持って、大学行きになる。授業のレジュメのプリントアウトと、パワーポイント入ったUSBメモリを絶対わすれないようにしないと。

http://www.jads.org/news/2009/20/20091204.html

荷物は、極力、少なくしたいので、今回は、レッツノートはおいていく。そのかわりにもっていくのが、デジタルカメラ(オリンパスE-3)。アート・ドキュメンテーション学会といって、アーカイブズに関係する学会でありながら、意外と、過去の活動記録の写真などが残っていない。せめて、私が役員であった時期については、記録写真が残っているように、しようかと思っている。

とはいっても、役員の組織の中に、学会の記録担当(アーカイブズ)があるわけではない。これも、学会の今後の課題のひとつかと思う。

持っていく本は、『渋江抽斎』だけ。電車や新幹線の中で本を読む生活になっていない(普段の移動は主に自動車)なので、目がつかれる。読み慣れた本にしておく。

それにしても、いいカメラというのは、どうして重いのか。記録メディアは、4Gのコンパクトフラッシュが二つあれば足りるだろう。(4Gであれば、そのままDVDにコピーできる。)

當山日出夫(とうやまひでお)

JADS20周年フォーラム2009-12-06

2009-12-06 當山日出夫

JADS(アート・ドキュメンテーション学会)の20周年記念フォーラムが、無事に終わって帰ってきた。細かに書き出せばきりがない。(なお、このフォーラム、本として出版の予定でもある。)

一点だけ、印象に残ったことを記す。それは、誰も、あえて「デジタル」ということを言わなかったことである。すでに、デジタルライブラリ、デジタルアーカイブ、が当たり前のこととして、そこからみんな話しをスタートさせている。

だが、だからといって、将来の展望があるわけではない。多くの問題点・課題が、提起されてもいた。しかし、デジタルで公開して共有する、もう、このことに、誰も疑問をいだくことがない。いいかえるならば、デジタルネイティブの世界に、MLAもいつのまにか入っていっている、ということになる。

デジタルにすることの課題は、確かにあっても、それはもはや乗り越えるべきことが当然のこと。いまは、その先にあるものを見すえようとしている。そんな印象をもった二日間であった。

かなりハードなスケジュールであったが、みのりの多いフォーラムであったと思う。今後は、この論集の編集をいかに円滑にすすめるかである。一つの時代の節目になる論集となるにちがいない。

當山日出夫(とうやまひでお)

京都府立医科大学附属図書館貴重書全文アーカイブ2009-12-07

2009-12-07 當山日出夫

京都府立医科大学附属図書館が、貴重書の全文画像データを公開しはじめていいる。

http://www.f.kpu-m.ac.jp/k/library/denshi/index.html

医学史にとっては、貴重な資料だと思う。このような資料が、単独で公開されるのではなく、他の関連する資料と一緒に検索できるようになるといい。デジタルアーカイブ、MLA連携の方向は見えてきているとはいうものの、実際には、このような地道な作業の積み重ねによって達成される。

ともあれ、京都府立医科大学の公開について、ここで情報を提供しておきたい次第である。

當山日出夫(とうやまひでお)

文化とコンピューティング国際会議2009-12-12

2009-12-12 當山日出夫

情報処理学会のメーリングリストで流れてきている。他のメーリングリストなどでも、流れているだろうし、ここにも書いておく。

第一回 文化とコンピューティング国際会議
2010年2月22・23日
京都大学

http://www.ai.soc.i.kyoto-u.ac.jp/culture2010/

案内の文章は以下のよう。

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国際社会は今後,人口,エネルギー,環境,食料など多くの問題に直面します.そうした課題を克服するためには,地球規模の合意形成が必要となるでしょう.他国の文化を理解し,対話を通じてその違いを超えてゆくために,情報学の寄与が求められています.

そこで,文化とコンピューティングに関わる問題意識や研究成果を共有し将来を展望するため,文化とコンピューティング国際会議を開催します.この国際会議の特徴は多様なイベントの集合体として構成されていることです.文化をコンピューティングによって切り取るのではなく,コンピューティングによってつないでいく会議を目指しています.

なお,本国際会議の中核イベントとして,京都大学情報学研究科主催の情報学シンポジウムが,日英同時通訳付きで実施されます.

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當山日出夫(とうやまひでお)

これからの予定など2009-12-16

2009-12-16 當山日出夫

なんだかんだと忙しい、というのと、疲れがたまっているのとで、更新がままならない。とりあえず、これからの予定など、

2009年12月18・19日(金・土)「じんもんこん2009」
立命館大学BKC

2009年12月20日(日)漢字文献情報処理研究会
花園大学

2010年1月30日(土)第4回ワークショップ文字:-言語生活のなかの文字-
国立国語研究所

2010年1月23日(土)
この日はあれこれある。
アート・ドキュメンテーション学会の関西地区部会の見学会(エル・ライブラリー)または、
国際シンポジウム モーションキャプチャ技術と身体動作処理(立命館大学BKC)

2010年2月22・23日(月・火)文化とコンピューティング国際会議
京都大学

隔週末に、学会・研究会というのが連続してきた。次の次の週の授業のレジュメまで用意しておかにないといけない。それも、ようやく、今週末でおわりになりそうである。来年は、成績評価の方で忙しくなる。

もう寒い。冬なので、冬眠しなければならないシーズンであるのだが、なかなかそうもいかない。せめて、積んである本の山をどうにかしないと、という状況である。

當山日出夫(とうやまひでお)

第4回ワークショップ:文字―言語生活のなかの文字―2009-12-17

2009-12-17 當山日出夫

文字研究会の第1回の研究会。そして、「ワークショップ文字」としては、第4回の開催になります。こちらのブログの方にも案内を掲載します。

文字研究会
https://sites.google.com/site/mojiken/

日時 2010年1月30日(土)
場所 国立国語研究所 多目的室
入場無料
参加の事前登録などはありません。直接会場へお越しください。

プログラム

13:00-13:10 趣旨説明
13:10-13:50 當山日出夫「言語生活の視点からの文字-景観文字研究の課題-」
13:50-14:30 鑓水兼貴「「略字・俗字」使用における場面差・属性差」
14:30-14:40 休憩
14:40-15:20 岡墻裕剛「『文字のしるべ』に見る明治期の外国人の漢字使用」
15:20-16:00 杉山元康「『活字離れ』論の実態と、私たちの触れている『カツジ』」
16:00-16:40 小形克宏「言語生活から見た絵文字のUnicode提案」
16:40-16:50 休憩
16:50-17:30 全体討論

ワークショップ終了後、18:30頃から立川駅周辺で懇親会を予定しています。
懇親会に参加される方は、下記へご連絡ください。
お問い合わせ先:高田智和(国立国語研究所 理論・構造研究系)
ttakada■ninjal.ac.jp(■を@に替えてください。)

當山日出夫(とうやまひでお)

じんもんこん2009覚書(1)2009-12-21

2009-12-21 當山日出夫

ようやく、今年の「じんもんこん2009」(於立命館大学BKC)も終わった。漢字文献情報処理研究会も終わった。とりあえず一段落なので、ごく私的な感想など書いておきたい。

まず、とても寒かった。もちろん、会場は暖房はきいているのだが、ちょうど日本列島全体が寒いときだったせいもあってか、とにかく、寒かったという印象がのこった。去年のつくばのときも、確かに寒かったけれど、今回のは特に寒かった。

が、これは、駅のホームで、電車を待っているときとか、バス亭でバスを待っているときのこと。会場の中は、快適であったのである。

ともあれ、2009年12月18日の朝、一番に家を出る。家を出発したのが、午前7時ごろ。近鉄で、京都まで。そこから、東海道線に乗り換えて南草津。学生らしき若い人たちの後について行けばいけるだろう、ぐらいに考える。さて、どのバスに乗ればいいのか。立命館大学行きと表示されたバスが、たくさんある。まあ、どれでもさほど変わらんだろうと思って、一番手近なところにとまっていたバスにのる。料金、220円。

大学のバス亭について、そこから、めざす会場の建物をさがす。看板がでていたので、どうにか迷わずにすんだ。BKCの建物は、(京都の建築のように)東西南北にきちんとそろってたっていないし、名前が全部カタカナ。ちょっとわかりにくい。

かなり早い目についたが、受付のあたりでは、すでに知った顔ぶれのひとがちらほらと、という状態。さて、どの会場に行こうかと、もらった論文集の目次をあらためて、見直す。目指す、A会場へと向かう。会場の建物の3階へ。

つづく(…たぶん)

當山日出夫(とうやまひでお)

じんもんこん2009覚書(2)2009-12-23

2009-12-23 當山日出夫

さて、今年の「じんもんこん」は、まあ、いつもと同じ、相変わらずといえば、あいかわらず・・・である。しかし、参加する側のこころづもりとしては、去年までとは、やや違った心がまえで参加したつもり。

それは、コンピュータの利用が、どのように人文学研究の発想を変えるか、新しい人文学研究の萌芽が見られるか、ということを積極的に見ていこうという気持ちが内部にあったこと。

このようなことを考えているのには、ここ一年ぐらいのいろんな経緯がある。少なくとも、いまのままの研究会を、そのまま継続していくだけでは、新しい次の段階のことは見えてこない。何か新しい発想、新しいものの考え方がないものだろうか、このように強く考えるようになってきている。

この意味で、今回の「じんもんじん2009」のテーマ「デジタル・ヒューマニティーズ」は、確かに新しい発想へのチャレンジである。だが、それが、うまく参加者につたわり、また、そして次のステップに継承されるものとしてできたかどうか、個人的にではあるが、半分期待しながら、半分変わらないままかなあ、という気持ちが交錯している。

ただ単に旧来の人文学研究がコンピュータを利用するようになってきた、ということと、新しい、デジタル・ヒューマニティーズ(あるいは、人文情報学)が生まれて来るということの間には、わずかではあるかもしれないが、ある種の発想の転換・飛躍を必要とする。

このことについては、つづけて。

急に、パソコンのハードディスクの調子がおかしい。そろそろ、買い換え時か。ちょうど、Windows7も出たときであるし。これは天の神様のお告げと考えることにしようか。それとも・・・ともあれ、至急、データのバックアップ用のHDを用意しないと。

當山日出夫(とうやまひでお)

じんもんこん2009覚書(3)2009-12-24

2009-12-24 當山日出夫

今回の「じんもんこん」は、基本的にA会場の方にいた。(最後の日の最終セッションだけ、B会場で司会(座長)だったので移動。)

まずは、初日の午前中、「DH基礎」のセッション。半分は、あいかわらず(これまの「じんもんこん」の流れの中にある)。その一方で、白須裕之さんの「文書情報のための人文系Webサービスの設計」「テクストアーカイブにおける文字概念について」の2本連続の発表は、興味深かった。

このような「メタ」のレベルから、人文学研究というものをとらえる研究に接すると、自分のやっていること、やってきたことが何なのであろうか…という、根本的な問いかけに直面する。

午前中のセッションでは、この他も「CHISEに基づくグリフオントロジーの試み」(守岡知彦さん)があった。「文字」というものについて、多方面から議論がある、というのは、ひょっとすると、日本における、人文学研究におけるコンピュータ利用の最大の特徴の一つかもしれない。

単なるテキストデータでは処理しきれないものが、「文字」にひそんでいる。というよりも、すでにあつかってきたデータをコンピュータであつかおうとしたとき、「文字」というものに直面するようになった、と言うべきであろうか。(その延長線上に、私の関与している文字研究会もあるといえば、言えそうであるが。)

話しは、脱線するかもしれないが、コンピュータというものがなければ、今般の改定常用漢字表の問題も、そう大きな問題にならずにすんだかもしれない。コンピュータで文字をあつかう、ということをふくんで考えざるをえない状況におかれるので、種々の議論が、改定常用漢字表をめぐって起こる。

少なくとも、日本における、あるいは日本語における、デジタル・ヒューマニティーズを考えるとき、文字の研究をどのように位置づけるか、ここでふたたび考え直すべきときではないかと思ったりもした。

當山日出夫(とうやまひでお)

年の最後にパソコンの壊れる話し2009-12-31

2009-12-31 當山日出夫

なんで、年末になってと思うが、そうなってしまったものは仕方がない。今から思えば、マウスの動きが微妙におかしかったのは、その前兆であったか。たぶん、マウスの経年劣化だろうと思っていたのだが、そうではなかったようである。パソコン本体自体が、壊れてしまった。

まず、物理的に内蔵のDドライブがおかしくなった。これは、すぐに、全部のデータをバックアップのコピーをとっておいたので、無事。しかし、Cがまったく起動しなくなると、もうどうしようもない。

時間に余裕があれば、修理に出す。しかし、その時間の余裕がない。まだ、1月の授業の用意もある。次年度のシラバスも入力しないといけない。

ノートパソコンを代わりにつかって、あるいは、古いがまだ十分に動くXPマシンを使ってとも考えたが、思い切って、新しいのを買ってしまった。ディスプレイはすでにあるので要らない。本体だけとなると、選択肢が限られる。ともあれ、思い切って買ってしまう。

ほとんどのデータは無事に残っている。こまったのが、メールのデータ。これは、Gメール転送設定にもしてあるので、必要に応じて検索して、アドレスを探す、そして、OUTLOOKに保存という方式でいくことにした。

幸いなことにというべきか、学会HP(JADS)のほうは、急に更新しなければならない用件もない。ここは、ちょっと待ってもらうことにする。その他、急遽、メールで、ことわりの連絡など。

なんだかんだとありながら、それでも、パソコンに頼り切っている生活を身にしみて感じる。これでいいのだろうかと思いながらも、もう後戻りはできない自分に気づく。

ともあれ、年の最後にあれこれと考えることがあった。

當山日出夫(とうやまひでお)