『半分、青い。』あれこれ「聞きたい!」2018-04-15

2018-04-15 當山日出夫(とうやまひでお)

『半分、青い。』第2週「聞きたい!」
https://www.nhk.or.jp/hanbunaoi/story/week_02.html

前回は、
やまもも書斎記 2018年4月8日
『半分、青い。』あれこれ「生まれたい!」
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2018/04/08/8821449

第2週までは、まだ小学生。この週の主なできごとは、鈴愛の左がわの耳が聞こえなくなくなったこと。このことについて、その親の気持ちを深く描いていたと思う。特に、川での舟の上(鈴愛)と、岸辺(母)で呼び合うシーンが印象的だった。

しかし、鈴愛は、自分の左耳が聞こえなくなっていることにくじけない。雨が降っていても、「半分は青い」と感じる感性で、そのハンディをのりきっていく。その明るさが、この週の見どころかもしれない。

それから、川辺での鈴愛と律のシーン。互いの耳を寄せ合っていた。

これらのシーンで、川や川岸が舞台に使われているのは、何を意味しているのだろうか。先週も書いたが、川、川辺は、この世と異界との境界である。川辺で、また、川をはさんで、鈴愛と律が、また、母親が、感情を通い合わせる。このような舞台として、やはり、川というのがふさわしいということなのかもしれない。

そして、脇役であるが、そのような鈴愛をやさしく見守る、萩尾の家の和子さん(原田知世)が、なんとなくほんわかした感じがあって、とてもよかった。

ドラマの時代設定は、1980年代はじめである。その当時の「時代」を感じさせるものがいくつか取り入れられていた。特に、「ババンババンバンバン」と口ずさむシーンは、切なかった。

次週から、いよいよ成長して高校生になって登場することになる。続きを楽しみに見ることにしよう。