『西郷どん』あれこれ「将軍慶喜」2018-09-11

2018-09-11 當山日出夫(とうやまひでお)

『西郷どん』2018年9月9日、第34回「将軍慶喜」
https://www.nhk.or.jp/segodon/story/34/

前回は、
やまもも書斎記 2018年9月4日
『西郷どん』あれこれ「糸の誓い」
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2018/09/04/8955923

ナショナリスト、西郷の誕生の回、といってよいだろう。この回のみどころは、次の二点。

第一に、幕末の政情。

幕府はフランスに接近する。一方、薩摩はイギリスの助力を得ようとする。このあたりは、学校の日本史の教科書にも書いてあったことだと記憶している。ともあれ、薩摩と幕府の争いが、英仏の代理戦争となりかねない状況であった。

また、倒幕の密勅。これには、岩倉具視がからんでいたようだが。そして、それに対する、幕府の対応策としての、大政奉還。このあたりのことも、幕末史の一般の流れに沿って話しが進行していた。

第二に、上述の幕末の政治状況の中にあっての西郷のナショナリズム。

西郷は、幕府にも、また、慶喜にも、見切りをつける。もはや幕府に日本の統治能力はないと判断する。こうなると、次には、討幕しかない。武力で、幕府を倒す決意をかためる。

その討幕の戦いにおいて、日本のことは日本で決めることである……このような意味のことを西郷は語っていた。英仏の代理戦争に巻き込まれることは、潔しとしない覚悟である。ナショナリストとしての西郷といってよい。

以上の二点が、この回の見どころかと思って見ていた。

ところで、討幕となるのはいいとしても、では、幕府を倒した後に、どのような日本を作ることになるのか、その計画のようなものが、西郷にはあるとは思えない。ただ、幕府を倒すことのみ考えているようだ。討幕後の日本の姿をイメージできていたのは、どうやら、坂本龍馬ぐらい、ということになるのだろうか。

次は、いよいよ、討幕の側が「錦旗」をかかげるところまでいくだろうか。そして、江戸討幕の戦いと、江戸城の開城……これからの一連の動きを、どのように描くことになるのだろうか。また、龍馬の最期のことも気になる。

ナショナリストとしての西郷が、これからの戊辰戦争をどのように戦うことになるのか、楽しみに見ることにしよう。

追記 2018-09-18
この続きは、
やまもも書斎記 2018年9月18日
『西郷どん』あれこれ「戦の鬼」
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2018/09/18/8961785

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