漢検のゆくえ2009-04-18

2009/04/18 當山日出夫

ここ数日、新聞を見ると漢検のことばかり。

今日、HPを確認すると、今年度の検定は、予定どおり実施とのこと。今、学校単位で、団体受験のところが多いから(だから、ボロもうけできているわけであるが)、新学期が始まってから、やめにします、というわけにもいかない。

ということなら、たぶん、文章能力検定も無事に実施される(だろう)。文章能力検定は、漢字検定の子分のような存在だから、親ガメがこけると子ガメもこけてしまう。

それにしても、たまにテレビを見て、漢字検定の問題など出てくると、「漢検ごときに負けてなるものか」という気になってしまう。私だけだろうか。特に、奇妙な熟字訓など、書けなくても、それが当たり前であるとは、わかっているのだが。

noriさんのおっしゃるように、新常用漢字(仮称)の方向によっては、漢検の問題や採点方法は、変わるかもしれない。あるいは、「箸」「進捗」「賭博」などの字は、出題しないでおく、という手もある。読めればいいのであって、書くとなると、正解が2種類になる可能性がある。「進捗」と「頻度」と「歩」と、区別して覚えろと言う方が無理だと思う。

「しんにゅう」の「てん」は、一つでも、二つでも、OK。しかし、三つ書いてはダメ、というあたりが、現実的な判断だし、実際には問題ないのだと思う。無理矢理、杓子定規にならない。字体も、ある程度の「ゆれ」があり、その「目安」をしめす、というのも「新常用漢字表(仮称)」のあり方であると思う。

漢字のことばかり書いているので、ブログのカテゴリに「漢字」を追加してしまった。

當山日出夫(とうやまひでお)