『どうする家康』あれこれ「わしの家」2023-02-21

2023年2月21日 當山日出夫

『どうする家康』第7回「わしの家」

これまでの大河ドラマにおいて、一向一揆というものは登場してきていたとは思うのだが、この『どうする家康』のように大きく取り上げたことはなかったかもしれない。

近年の歴史学において一向宗というものがどのように取り扱われているのか、よく知らない。おそらくドラマにおいては、最近の研究成果の時代考証をふまえてつくってあるのだろうとは思う。

ただ、結果的には、家康は一向一揆を平定することにはなる。

その家康は、この回から、元康から家康に名前を変えた。一つのイエを理想としての改名ということであった。このあたり、文明としてイエ社会、というようなことを思ってしまう。

今の普通の価値観からするならば、「家」というのは近代的な個人を圧迫する封建的な遺物ということになるのかもしれないが、これも時代によっては、あるべき人間の生き方を示すものであったのだろう。

その家を理想とする考えを持つことになる家康と、一向宗……これも、ある意味では家としての共同体として、封建領主に対抗することになる……この確執が、この回の見どころであったというべきであろうか。この一向宗に対して、家康はこれからどう対応することになるのか。次回以降の展開を楽しみに見ることにしよう。

2023年2月20日記

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