「探偵ロマンス」(三)2023-02-10

2023年2月10日 當山日出夫

探偵ロマンス 第三回

この回の見どころは、お百だろう。

生まれてくる時代がまちがっていた、このように言うこともできよう。もっと昔、江戸時代なら逆にある意味での自由があったかもしれない。そして、現代だったならば、どうだろうか。それほど生きやすい世の中になっているとも思えない。

しかし、このドラマの「謎」はいったい何なのだろう。ちょっと脚本が凝りすぎていて、いったい何が「謎」なのかが分からない、それがこのドラマの「謎」である。極言すればこんなふうに言うこともできようか。

さて、江戸川乱歩を久しぶりに読んでみようかという気になってきた。主な作品は、いまでも文庫本で読めることは知っているのだが、何となく手を出さずに過ぎてきてしまっている。このドラマが終わったら、乱歩の作品のいくつかを読んでみようかと思う。

2023年2月9日記