情報教室利用の良し悪し ― 2008-11-03
2008/11/03 當山日出夫
今年度の後期、「アカデミック・プレゼンテーション」ということで、パワーポイントの使い方の基本を教えている。また、次年度、他の大学であるが、「言語表現実習」ということで、インターネット言説空間での表現論(主に、ブログ)を、学生と一緒に考えようと、いう状況。
これまでの経験で、困るのが、教室がコンピュータ教室か、否か、の問題。
目の前にディスプレイがある状態、これは、とても見やすいのだが、普通、プレゼンテーションでは、こんなことはない。たいてい、スクリーンにプロジェクタで、映す。
新しいパワーポイント2007では、画面の背景に、微妙なグラディエーションがつけられる。しかし、私は、学生にこの機能は使うな、と言っている。それは、実際のプレゼンテーションの場では、場所の照明のあり方によって、スクリーンが均一に見えないことが多い。むしろ、単色でぬりつぶしておいた方が、照明による影響を、目で見て補正しやすいので、この方がいい。
しかし、実際の、パワーポイントの設定や操作を教えるとなると、コンピュータ教室でないと難しい。
それにしても、インターネット接続、パワーポイントなどの利用を前提に、教室の設備や設定を考えるか(使わない人がいても、それは自由)、あるいは、旧来方式で使わないのを前提にしてあって、使いたい人は、特別に、というのか、発想の基盤が違うと、こまってしまう。
インターネットで、あれこれと、プロジェクタの製品カタログをみていっているのだが、最新のものでは、黒板に投影できる機能のものもある。価格もそう高くはない。また、ごく普通の機種であれば、安いのは5万円ほどで売っている。
今の教育(大学をふくめて)が、対人コミュニケーション能力を重視、ということであるならば、それに合わせて、情報機器の整備も必要ではないかと思っている。ひたすら、用意してきたレジュメを読み上げるだけでは、(また、聞いているだけでは)、その訓練にならない。
當山日出夫(とうやまひでお)
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