『どうする家康』あれこれ「於愛日記」2023-09-25

2023年9月25日 當山日出夫

『どうする家康』第36回「於愛日記」

タイトルのところで、茶々として北川景子の名前があった。いったいどのような登場の仕方をするか気になって、肝心の於愛の方の話しが、あまりよく分からなかったというのが、正直な感想。最後の鉄砲のシーンで、それまでのドラマが吹っ飛んでしまった。

とはいえ、興味深いと思うのは、このドラマは、戦国ドラマとしては、女性のことをかなり多く描いている、ということがある。築山殿のことが前半では大きくあつかわれていた。また、お市の方のこともある。それから、(架空の人物であろうが)千代のこともある。戦国の時代に生きた女性というものを、丁寧にあつかっていたと感じる。

この回から、秀吉が方言を使わなくなっている。これは、時代劇におけることばのあり方としては、かなり面白い。実際に秀吉がどんなことばを使っていたかということではなく、時代劇のドラマとして、その役がどのようなことばを使うかということである。これは、現代の日本語学の用語でいえば、役割語の概念で考えることになる。

さて、次回以降、茶々はどのように振る舞うだろうか。楽しみに見ることにしよう。

2023年9月24日記