『カムカムエヴリバディ』「1994ー2001」「2001ー2003」2025-04-20

2025年4月20日 當山日出夫

『カムカムエヴリバディ』「1994ー2001」「2001ー2003」

ハリウッドから、日本の時代劇映画を作るためのスタッフなどがやってくる。そのなかに、アニーという女性がいる。(まだ、この週の段階では、この女性の正体はあきらかになっていない。)

この週でよかったと思うのは、虚無蔵である。大部屋俳優のままで今にいたっているが、しかし、日本の時代劇映画への思いは、人並み以上のものがある。このドラマのなかの登場人物では、もっとも時代劇を愛している人間、ということになる。

週の最後の回で、オーディションということになり、虚無蔵と文四郎が殺陣をすることになる。見ていると、あきらかに虚無蔵の方がうまい。逆にいえば、このシーンの撮影では、わざと文四郎を下手に演じさせてある。(そのように私には見える。)

そして、この場面で、かつての「棗黍之丞」の映画のオーディションの時のことが、挿入されている。時代劇をめぐって、モモケン、文四郎、そして、虚無蔵と、いろんな人間の思いが、この殺陣のシーンで交錯することになる。

ひなたとアニーが、映画村の茶屋で英語で話をするシーンがよい。(前に見て、結果を知っているのだが)話題になっていた、ラジオの英語講座のこと、ラジオ体操のこと、棗黍之丞の映画のことなど、どれもこれまでのドラマの展開のなかで重要な役割を果たしてきたことで、これが、最後へとつながる伏線になっていることが確認される。

それから、少しだけ出ていただけだったが、一恵と榊原、それから、美咲すみれ、この関係も面白い。一恵の三浦透子は、すこし地味な感じはあるが、とてもいい女優さんであると、私は思って見ている。

週のおわりで、文四郎とひさびさに一緒にお酒を飲んで、文四郎はアメリカ人の女性と結婚するという。その別れの翌朝、いつものように仕事に行くひなたを、るいが回転焼きを焼きながら見送っている。商店街の大月の家では、いつもと変わらない日常生活が続いていることを、回転焼きが表している。

2025年4月18日記

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