『麒麟がくる』あれこれ「松永久秀の平蜘蛛」2021-01-12

2021-01-12 當山日出夫(とうやまひでお)

『麒麟がくる』第四十回「松永久秀の平蜘蛛」
https://www.nhk.or.jp/kirin/story/40.html

前回は、
やまもも書斎記 2021年1月5日
『麒麟がくる』あれこれ「本願寺を叩け」
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2021/01/05/9334406

いよいよ本能寺の変にむかって歴史は動き出したようだ。

松永久秀は、結局、滅亡することになるのだが、平蜘蛛の名器を光秀に残した。これが、きっかけで、光秀と信長との間に、隙間風が吹くことになる。信長は言っていた……光秀がはじめて自分に嘘をついた、と。

この回の最後で、光秀は、帝(正親町天皇)に会う意志をしめしていた。おそらくは、帝の叡慮のおもむくところにしたがって、これからの光秀、そして、信長の命運はきまっていくのかもしれない。どうもこのあたり、本能寺の変朝廷陰謀説という雰囲気になりつつあるようにおもえるが、どうだろうか。

印象にのこっているのは、久々に登場した帰蝶。安土城での光秀との面会であった。以前にもまして、美しく感じた。帰蝶は、美濃に隠棲するという。信長の側から離れるということで、これもまた、これからの信長と光秀との関係に影をおとすことになるのだろうか。

ところで、やはり、このドラマでは、女性の座り方は基本は立て膝であると思える。たま(光秀の娘)、伊呂波太夫、帰蝶、などそうであった。しかし、駒だけは、正座である。このあたりは、社会的階層、身分による違いという演出なのだろうかと思う。

このドラマものこりわずかである。最後は本能寺の変ということになるのだろうが、いったいどのように描くことになるのか、これからの展開を楽しみに見ることにしよう。

2021年1月11日記

追記 2021-01-19
この続きは、
やまもも書斎記 2021年1月19日
『麒麟がくる』あれこれ「月にのぼる者」
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2021/01/19/9339010