『どうする家康』あれこれ「清須でどうする!」2023-01-31

2023年1月31日 當山日出夫

『どうする家康』第4回「清須でどうする!」
https://www.nhk.or.jp/ieyasu/story/

清洲城が史実でどうだったかは知らないのであるが、このドラマにおける清洲城は、なるほど信長の居城とはこんなものかと思わせる作りであった。技術的には、VFXを駆使してということなのだろうと思うが、その時代のテレビの技術に合わせてドラマの作りも変わっていっていい。

印象的だったのは、市。お市の方である。信長の妹で、戦国時代にあって、悲運の女性というイメージが強い。まあ、これまでの戦国時代ドラマでは、そのように描かれてきたということなのだが。この『どうする家康』における市は颯爽としている。おそらくこれまでの市の方の印象を大きく変える人物像に作ってある。あるいは、今回のドラマでは、女性の殺陣ということで、清廉なエロティシズムがあったとも感じる。

この回では、戦場の戦闘シーンはなかったが、清洲城での相撲の場面など、見どころが作ってあった。

この回から秀吉が登場してきていた。これで、信長、秀吉、家康と、これからの戦国時代から江戸時代を作っていく、三人の武将が出そろったことになる。

ところで、気になったのは、秀吉のことば。これまでこのドラマでは、登場人物に方言を使わせてこなかった。時代劇武士ことばとでもいうものであった。それが、秀吉には方言を使わせている。おそらく、秀吉の出自を、信長家中での役割などを勘案してのことと思うが、これから秀吉のことばは、どう変わっていく、あるいは、変わらないのであろうか。

次回、今川に捕らえられている瀬名をめぐって話しは展開するようだ。楽しみに見ることにしよう。

2023年1月30日記