『どうする家康』あれこれ「真・三方ヶ原合戦」2023-05-16

2023年5月16日 當山日出夫

『どうする家康』第18回「真・三方ヶ原合戦」

三方ヶ原の戦いの二回目である。徳川は武田信玄に大敗を喫し、なんとか家康は生きのびたという戦いであると一般には知られていることになるのだろう。それを、前回とこの回とにわけて描いたというのは、これまでの大河ドラマの作り方のなかでは、斬新な発想であるといえよう。

しかし、ここで興味深いと思ったのは、将軍の義昭の描き方。さて、義昭は、信長を見限って信玄についた、ということでいいのだろうか。このあたり、歴史学の事情に詳しくないのだが、面白いところだった。歴史の結果として、信玄は天下とりに名をあげるその寸前のところで、退却することになる。これは、徳川にとっては朗報と言うことになるのだろう。

それからこの回で描いていたのは、忠誠心ということがある。家康は名将と言えるかどうか、どうも微妙なのだが、しかし、家臣にはめぐまれている。その家臣団の家康に対する忠誠心がいかんなく発揮されたのが、この三方ヶ原の戦いということになるのかもしれない。

さて、次週以降、織田、武田とどうなるのだろうか。楽しみに見ることにしよう。

2023年5月15日記