『らんまん』あれこれ「シロツメクサ」2023-05-28

2023年5月28日 當山日出夫

『らんまん』第8週「シロツメクサ」

万太郎は、植物学教室に受け入れてもらえたようだ。

この週もいろいろと描いてあったが、印象に残ることを二つぐらい書いておく。

第一には、孤独感。

植物学教室に通うことができるようになったが、はじめは受け入れてもらえない。万太郎は孤独感を感じることになる。このあたりが、このドラマの脚本の巧いところかと思う。万太郎はよそものである。正規の手続きを経て、大学の植物学教室のメンバーになったわけではない。学生でもないし、雇われているわけでもない。植物が好きだからといって、そう簡単にみなが受け入れてくれるということはない。このあたりの屈折した感情が巧みに描かれていたと思う。

第二に、これからの目標。

万太郎は、日本のフロラを作ろうと決意することになる。日本にある植物の総合的な図鑑を作ろうとすることになる。これは、その後の万太郎の歩みを決めることになるのだろう。たぶん、このあたりは、史実としての牧野富太郎の事跡の跡をたどっていると考えていいのだろうと思う。

ただ、その前に、雑誌の刊行があり、また、植物図誌の作成ということがある。これか万太郎は、どうやって目標に向かっていくのだろうか。

以上の二つぐらいが印象に残っていることである。

それから、寿恵子のこともある。寿恵子は、鹿鳴館に興味があるらしい。これから、寿恵子は鹿鳴館でダンスをすることになるのだろうか。

次週、土佐の峰屋のことも出てくるようだ。楽しみに見ることにしよう。

2023年5月27日記