フランケンシュタインの誘惑「鎮痛剤 オピオイド・クライシス」2024-02-02

2024年2月2日 當山日出夫

フランケンシュタインの誘惑 鎮痛剤 オピオイド・クライシス

オピオイド、あるいは、オキシコンチンという薬のことについては、知らなかった。ニュースなどでも目にした記憶がない。日本では、そう大きく報道されることがなかったということだと思う。また、同様のことが日本では起こりえないだろう……医療用の鎮痛剤の管理の厳格さ、ということもあるのだろうが。

FDAが一端許可してしまったものは、とどめることができないということになる。その背景には、それで利益を得ようとする製薬会社の動きがある。(このあたりは、分かりやすい構図なのだが、医療、製薬、医薬品の流通というシステムが、様々にからまってのことなのだろう。)

一社が特許を持っている間はどうにかコントロール可能かもしれない。しかし、特許が切れれば、制御は簡単ではないということだろう。また、そのような薬が製造可能であるという情報は、今の時代、簡単に世界にひろまる。

番組では言っていなかったが、今、アメリカで流通しているオピオイドは、どのような製造、流通のルートがあるのだろうか。そして、それは、他の麻薬類と、どのような関係があるのだろうか。

ともあれ、鎮痛剤を求める患者が多くいることは確かであるので、医療が対応する必要はあるにちがいない。しかし、そこで、中毒性のある鎮痛剤が違法に流通することは問題である。ただ、製薬会社が利益に目がくらんだ事件ということだけではなく、社会において麻薬を求める人びとがいること、それで利益を得る組織があること、このことが基本にあるのだろうと思う次第である。

2024年1月30日記

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