ねほりんぱほりん「元ヤングケアラー」2026-02-12

2026年2月12日 當山日出夫

ねほりんぱほりん「元ヤングケアラー」

家族というのはおたがいに助け合うものである……というのは、私は否定しないが、しかし、家族の内部だけで、すべてのことをするのは無理である。このようなとき、昔なら、地域の共同体の中で、あの家は大変そうだからといって、となり近所の人がお節介をやいてくれるということも、あっただろう。

しかし、そのような地域の共同体感覚を、ことあるごとに否定してきたのが、近年の社会の流れでもある。新聞各紙のHPは見ることにしているが、PTAとか、町内会とか、というようなことばがあれば、かならず、その否定的な側面を強調するものになっている。今どき、こんな組織はいらないというのが、社会的な正義として語られる。

その一方で、民主主義のためには、アソシエーションが必要であるとか、コミュニティの復活とか、ということも言われる。私にいわせれば、ただ、カタカナのことば使ってみただけのことである。

地域の中間共同体というのは、お節介なものなのである。

公的な行政サービスとか、相談窓口をオープンな状態で作っておくことは、意味がある。そのような体制を作り、維持するのは、コストのかかることかもしれないが、これは、社会全体にとって必要なコストであると、認識すべきことだろう。

ヤングケアラーということばが、使われ始めたのは最近のことになる。こういうことばがあって、はじめて概念が社会に共有されることになる。この意味では、より多くの人に、いろんな問題について、知ることができるようにするべき、ということになる。

人に迷惑をかけてはいけない……とはよくいう。しかし、これの裏返しとしては、人は生きていくなかで人に迷惑をかけることもあるのだから、もし、逆に、これは迷惑だなと感じることがあっても、許容しなければならない。ときとして、人の家庭のことに口出しするお節介も、あっていいということである。

しかしながら、隣人のことには無関心に孤独で生きていけるのが、近代の都市の生活である、ということもたしかなことであるのだけれど。

2026年2月9日記

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