『ARG』354号の感想2008-12-23

2008/12/23 當山日出夫

筑波に行っている間に、『ARG』の354号が出ている。私の目にとまったのは、「日本脚本アーカイブズ」のサイトの紹介。

http://d.hatena.ne.jp/arg/20081221/1229845519

日本脚本アーカイブズ

http://www.nk-archives.com/

岡本さんも指摘しておいでであるが、この解説が読むに値する。特に次の箇所(香取俊介さん)。

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「デジタル化」が時代の流れでありますが、われわれとしてはデジタルアーカイブに偏るのではなく、「現物保存」と「デジタル保存」の2本柱が重要だと考えており、この点、東大大学院情報学環とも完全に意見が一致しています。

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そして、デジタル化することの意義・利活用についても、言及してある。この見識は見習うべきであろう。

他にもいろいろ書きたいが、追ってのことにしたい。

當山日出夫(とうやまひでお)

『ARG』354号:研究アーカイブズ2008-12-23

2008/12/23 當山日出夫

日本アーカイブズ学会共催行事として、次の行事がある。概略を転記する。

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■日本アーカイブズ学会共催行事 研究集会

研究記録のアーカイブズ―研究過程の検証と新たな情報資源化のために―

2009年2月21日(土) 13:30~17:00 国文学研究資料館

主催:日本アーカイブズ学会・国文学研究資料館アーカイブズ研究系研究プロジェクト

佐藤博樹(東京大学社会科学研究所教授) 「実証的社会科学研究とデータアーカイブの役割」

高岩義信(筑波技術大学教授) 「自然科学系分野の研究記録保存の課題(仮題)」

高橋 実(国文学研究資料館アーカイブズ研究系主幹) 「旧史料館レコーズの整理と公開について」

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この研究アーカイブズを実践したのが、『ARG』で紹介のある、

中東・イスラーム研究の先達たち 吉岡俊輔氏資料

http://www.l.u-tokyo.ac.jp/tokyo-chuto/yoshioka-sensei/htlm/newpage1.html

であろう。ここでは、吉岡俊輔氏の直筆原稿など、研究資料(ノート・記録類)が、デジタル化して残され、公開されている。今後の、機関リポジトリのあり方をふくめて、きわめて参考になる事例であると思う。

http://d.hatena.ne.jp/arg/20081221/1229845522

當山日出夫(とうやまひでお)