蔵書印のことなど2009-05-14

2009/05/14 當山日出夫

やはり松田先生だけのことはありますね。蔵書印DB、実現してほしいものです。九州大学の図書館は、学問的なセンスがいい。

私の学生のころ、書誌の調査のとき、蔵書印は、読めなくてもいいから、とにかく、その「かたち」を書き写しておきなさい、と習ったのを憶えています。今になっておもえば、下手に、翻字してしまうよりも、デジカメで画像データを残しておく、ということになるでしょうか。

ところで、私の蔵書、数だけかぞえれば、万に近い冊数になるでしょうが、蔵書印は押していません。まあ、私の旧蔵だからと言って、将来、古本屋がどう判断するわけでもなし。むしろ、凝り性なものですから、気に入ったのがつくれない、というのが実情。また、蔵書票を作るほどの時間もないし。

むかし、神保町の古書店で買った専門書(国語学)のなかには、某大先生から、某先生への、寄贈本があったりします。その当時、両方とも、ご存命。(誰が、ということは、もちろん、書きませんが)。

古書店を介しての書籍の流通というのも、数十年単位でみれば、重要な学術情報のルートであると思っています。

當山日出夫(とうやまひでお)