帽子とマナー2009-08-17

2009-08-17 當山日出夫

雑談。

昨夜、NHKの『気骨の判決』を見ていて思ったことのひとつ。帽子、というものは、とても便利である。

人にあったとき、帽子をとる、あるいは軽く手をやる、何もしない、これで十分に相手とのコミュニケーションができる。あるは、いいかえるならば、礼節としての、帽子をかぶる(逆に、脱帽する)ことのマナー、である。

帽子をかぶっていれば、たとえば、教会のなかにはいったとき、お寺の本堂にはいったとき、神社の神殿の前で、帽子をとるという簡単な行為で、礼節を表現できる。しかし、帽子がないと、いったいどうしよう・・・ということになる。

歴史的に遡れば、昔から、「日本人」は帽子をかぶっていたわけではない。しかし、近代以降のある時期から帽子というものが、日常に定着した。そして、それは、あるマナーをともなうものであった。

こういう便利なものをうしなってしまった現代は、ちょっと不便になったと思えなくもない。確か、今でも、国会の議場においては脱帽しなければならない、というルールがあるはずだが、どうなったか。

ところで、『気骨の判決』、新潮社は増刷する気はないのだろうか。たった一年前の本であるが、新潮社のHPを見ても在庫は無いようである。

當山日出夫(とうやまひでお)

論文のテンプレート2009-08-17

2009-08-17 當山日出夫

ARGから、楽天の論文募集を見る。

ARG
http://d.hatena.ne.jp/arg/20090816/1250374729

楽天
http://www.rakuten.co.jp/info/release/2009/0716.html

楽天技術研究所、新しいインターネットサービス技術を探求する楽天研究開発シンポジウム2009 開催-発表論文の募集を開始-

ということである。ちょっと気になったので、論文のテンプレートを見てみることにした。

情報処理学会論文誌向けに準拠

ということである。実際に見てみると、これは、研究会報告のテンプレートとはかなり違う。これは、論文誌用のものなのだろう。

個人的に感想を述べれば、このテンプレートで「論文」を書けと、いわれるのは、つらい。たとえば、本文の文字サイズが、8pt。高品質のレーザプリンタでプリントアウトしても、かなりきびしい。字が小さい。しかも、Wordのバージョンが、2003。もうこの秋には、次のWindows7が出て、さらに新しくなろうとしているのに、2003版はないだろうと思う。

Word2003でなければ、TEXということになる。

いろいろ言いたいことはあるが、どうにかならないかと思ってしまう。どうせなら、InDesineでというところまで考えたらどうかとさえも思う。

當山日出夫(とうやまひでお)

『活字印刷の文化史』梓行記念セミナー2009-08-17

2009-08-17 當山日出夫

勉誠出版のメールマガジン掲載。明窓浄机の方にも書いたが、こちらにも。

『活字印刷の文化史』梓行記念セミナー

講演:「用紙から見るキリシタン文献」
      豊島正之(東京外国語大学教授)
対談:「清朝・楷書・正楷書の諸相」
      府川充男・小池和夫(築地電子活版)

日時:平成21年8月29日(土)午後1時半開場 午後2時開始
場所:印刷博物館地下1階グーテンベルク・ルーム
    博物館入館料/一般500円 学生300円


『活字印刷の文化史 きりしたん版・古活字版から新常用漢字表まで』
http://www.bensey.co.jp/book/2082.html


當山日出夫(とうやまひでお)

追記 2009-08-23

当日の資料は、次のURLから入手してとのことです。

http://www.tsukiji-type.co.jp/02/zusyo/zusyo_list.htm

この件、おがたさんの「もじのなまえ」によります。
http://d.hatena.ne.jp/ogwata/20090822