『半分、青い。』あれこれ「生まれたい!」2018-04-08

2018-04-08 當山日出夫(とうやまひでお)

『半分、青い。』第1週「生まれたい!」
https://www.nhk.or.jp/hanbunaoi/story/week_01.html

この新しい朝ドラは、ヒロインの生まれる前からスタートしていた。これは、斬新な発想かもしれない。

まだ、第1週目は、子役の時代。小学生である。今週で、印象的だったのは、川をはさんでの糸電話のシーン。

川は、境界である。あるいは、この世と異世界とを隔てるもの、または、つなぐものである。河原は、その異世界との接点の場所。この世のうちにありながら別次元の世界へのいりぐちでもある。……まあ、民俗学的に解釈するとこうなるだろう。

その河原で、鈴愛と律は糸電話で話す。ただ、互いの名前を呼び合うだけではあるが。これは、何を表象しているのだろうか。

ヒロイン(鈴愛)と律は、確かに「糸」でむすばれている。「声」もとどいている。しかし、二人の間には「川」がある。二人を隔てている。

これからこのドラマは、岐阜を舞台にして、それから、東京にもうつって、鈴愛と律の二人の関係を描いていくことになるのだろう。そのスタートが、川をはさんでの糸電話というのは、今後の二人の関係をなにがしか予見させるものがある。つながっているようでいて、どこか途切れている、間に何か邪魔するものがある、そんな未来をなんとなく想像してしまう。

ところで、このドラマの時代設定は、1980年代初頭ということになる。その当時のテレビ、流行歌、漫画など、随所にとりこんであった。これは、以前の『ひよっこ』で、1960年代の世相を描いていたことに通じるものがある。

気になったのは、マグマ大使であったが……これは、食堂においてある漫画の本で読んだということであった。だが、テレビの放送を、鈴愛たちは見ていたのだろうか、このあたりのことはちょっと気になったところである。

私は、マグマ大使は、漫画でも、テレビでも、憶えている。しかし、見たのは白黒テレビであった。鈴愛たちは、カラーテレビで見たのだろうか。

次週以降も楽しみに見ることにしよう。

追記 2018-04-15
この続きは、
やまもも書斎記 2018年4月15日
『半分、青い。』あれこれ「聞きたい!」
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2018/04/15/8826645

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