ユーチューブは映像アーカイブか2009-05-15

2009/05/15 當山日出夫

日本映像学会(35回大会、名古屋大学)のHPを見て、ふと思ったこと。

開催趣旨に次のような記述がある。

http://www.jasias-chubu.org/35/outline.html

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私たちは現在,映像の未曾有の氾濫のなかに生きています.ニコニコ動画や YouTubeといった投稿サイトは,映画のパートやアニメーションはもとより,TV番組,CM からドキュメントまで,無尽蔵ともいえる映像のアーカイヴとなっています.

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ニコニコ動画、ユーチューブを、「映像アーカイブ」と称することには、私としては、ためらいがある。おそらく、基本的なアーカイブズ学の人は、もっと拒否感を示すだろう。すくなくとも「アーカイブズ」というからには、最低限、安定した長期保存ということが不可欠だと思う。

ただ、今回の学会、シンポジウムで、濱野智史さんと、大屋雄裕さんの、話しがある。これはこれで興味深い。

「アーカイブ」ということばの範囲がとめどもなくひろがっていく。私は、現在の日本のアーカイブズ学は、硬直した傾向にあるとは思っている。しかし、どのようなものを「アーカイブ」「デジタルアーカイブ」と言うのか、考えてみる必要は強く感じる。

當山日出夫(とうやまひでお)

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