『おちょやん』あれこれ「役者辞めたらあかん!」2021-02-14

2021-02-14 當山日出夫(とうやまひでお)

『おちょやん』第10週「役者辞めたらあかん!」
https://www.nhk.or.jp/ochoyan/story/10/

前回は、
やまもも書斎記 2021年2月7日
『おちょやん』あれこれ「絶対笑かしたる」
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2021/02/07/9344837

『おちょやん』は歴代の朝ドラのなかでも傑作といっていいのではないか。少なくとこれまで見てきた印象としては、私はそう思う。その理由としては、主に次の二点があるだろう。

第一に、演劇、芸能にかかわる人びと……役者のみならず、芝居茶屋や映画関係者まで……を、情感をこめて丁寧に描いていることだろう。特に、道頓堀にもどってからの、鶴亀家庭劇の一座の人びとの、それぞれの思いを、じっくりと描いている。

この週では、高峰ルリ子のことが細やかに描かれていた。

第二、劇中劇をきちんと作っていることである。この週では、道頓堀での鶴亀家庭劇の旗揚げ公演における、それぞれの役者の思いが交錯していた。自分勝手にふるまう千之助。それにとまどう、その他の面々。そのなかで、活躍することになるのが千代であった。

また、この劇中劇「手違い」のなかに、高峰ルリ子のこととか、千代のこれまでのこととか、芝居以外でのことが伏線として、劇中に意カされていた。このあたり、脚本がうまい。

以上の二点を思ってみる。

鶴亀の社長も、家庭劇を成功と判断したようである。そして、最後のところで、万太郎が千代のことを気にしているようだった。これが、これからのドラマにどのような伏線になってくるのだろうか。

さらにいえば、この週では、何回かネコが登場していた。これまであまりネコは出てきていなかったのだが、この週になって登場してきたのは、どういうことなのだろうかとは思うが、しかし、そのネコの場面も印象に残るものであった。

次週は、みつえをめぐってドラマは展開するようだ。楽しみに見ることにしよう。

2021年2月13日記

追記 2021-02-21
この続きは、
やまもも書斎記 2021年2月21日
『おちょやん』あれこれ「親は子の幸せを願うもんやろ?」
https://yamamomo.asablo.jp/blog/2021/02/21/9349246

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