「もしものプライス あの歴史全力で見積もってみた!」2024-04-03

2024年4月3日 當山日出夫

もしものプライス あの歴史全力で見積もってみた!

テレビの番組表でたまたま見つけたので録画しておいた。なかなか面白かった。まあ、どこまで信用できるかということについては、疑問に思わないでもないが、しかし、江戸時代の参勤交代がいかに大変なことであったか分かる。

仙台藩の場合、参勤交代の片道だけで、だいたい数億円の費用がかかったということでいいのだろう。そして、帰りの道中もある。さらには、江戸の藩邸の維持費用その他、経費は膨大なものになったと考えられる。

このあたり、日本の近世史研究では、どのように研究されているのだろうか。最新の歴史学の知見も知りたいところである。

参勤交代があることで、道中で落としてくれる金をめあてにしていた小藩があったというのは、面白い。

ともあれ、参勤交代ということで、日本中の交通、通信のインフラ整備、また、道中での様々な消費活動、さらには、江戸と地方の往復による人とモノの様々な交流、これらを総合的に考えるならば、決してマイナスばかりだったとはいえないことになる。

近世の封建制度の歴史のみならず、経済、文化、社会、広範囲にわたって考える価値のあることになる。

少なくとも数百人規模の集団が道中を旅したことになる。その旅行のプランをたたて実行するという実務能力もまた、歴史的に評価していいのではないかと思う。

番組の中に出てきていた、甲冑を作る職人。いまでも作る人がいるということに、ちょっと驚いた。修理をする人はいるだろうと思ってはいたのだが。

2024年3月31日記

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