世界遺産ワーカー「シーギリヤの古代都市」 ― 2026-01-28
2026年1月28日 當山日出夫
世界遺産ワーカー シーギリヤの古代都市
スリランカというと、私の場合だと、どうしても中国との関係で、経済的にどうしようもない状態になってしまった国というイメージがある。今は、どうなっているのだろうか。
そういう目で見ているからなのかもしれないが、番組の中では、(おそらくは意図的にであろうが)中国人観光客は映っていないし、中国語の案内などもなかった。しかし、日本がオーバーツーリズムで観光地が悲鳴をあげているのに、スリランカのこういうところに、中国人観光客などの姿がまったく無いというのも、どこか不自然な印象がある。
黒檀の伐採が出来ないという。ジャングルの自然の保護のためである。チェーンソーの輸入も禁止らしい。しかし、スリランカには、多くの外国の企業などが投資して、農地の開発などをおこなってきたということもあるかと思っている。それに日本も加わっているし、近年であれば、中国の影響力も大きいだろう。以前、スリランカのゾウのことを、取材した番組があったのを思い出す。
シーギリヤの遺跡は、イギリスの殖民地であったときに発見された。しかし、周辺のエリアの発掘は進んでいないようである。今は、ジャングルの中にポツンと大きな岩があって、その上に宮殿の跡がある、ということであるが、これが出来た5世紀のころには、その周囲には、どのような人びとがどんな生活をしていたのだろうか。その生活の跡の遺跡があるにちがいないと思うが、その考古学的な発掘調査は進んでいないらしい。(おそらく、こういうことに予算を使う余裕がないということなのだろうか。)
古代からの大規模な灌漑の設備が残っているということである。周囲には、人工のため池がある。水田もある。では、シーギリヤの遺跡ができた古代において、周囲では、どんな農業や、あるいは、商業の営みがあったのだろうか。昔から、稲作をしていたのだろうか。
国家が認定したガイドということだが、ここをおとづれた観光客にとっては、かなり強引な客引きであると思える。(番組の中では、「21カ国語」という言い方をしていた。しかし、言語研究の立場からすると、こういう言い方はしない。「21の言語」と言うことが多いはずである。国家と言語の関係は、簡単ではない。)
さて、このガイドさんの料金は、どれぐらいなのだろうか。それで、生活していけるということでいいのだろうか。
遺跡の一番高いところまで登るのに、1200の階段があるというのは、とんでもないところだと思うが、おとづれる観光客は、それを覚悟してやってくるのだろう。
サル(おそらくは野生)が、コーラとおぼしきものをペットボトルから飲んでいるシーンがあったが、こういうのは、まさに現代の光景であろう。
遺跡の近くで、ダンスのショーがあって、そこでダンサーをしている女性。お母さんは、クエートに出稼ぎに行っている。こういうところにも、今の世界の政治や経済のことを見ることができるかと思う。
大切に守られているという部分もあるだろうが、実際には、国の経済の停滞で、開発から取りのこされてしまったので、ジャングルの中に残っている、ということなのかとも思うが、どうなのだろうか。
2026年1月23日記
世界遺産ワーカー シーギリヤの古代都市
スリランカというと、私の場合だと、どうしても中国との関係で、経済的にどうしようもない状態になってしまった国というイメージがある。今は、どうなっているのだろうか。
そういう目で見ているからなのかもしれないが、番組の中では、(おそらくは意図的にであろうが)中国人観光客は映っていないし、中国語の案内などもなかった。しかし、日本がオーバーツーリズムで観光地が悲鳴をあげているのに、スリランカのこういうところに、中国人観光客などの姿がまったく無いというのも、どこか不自然な印象がある。
黒檀の伐採が出来ないという。ジャングルの自然の保護のためである。チェーンソーの輸入も禁止らしい。しかし、スリランカには、多くの外国の企業などが投資して、農地の開発などをおこなってきたということもあるかと思っている。それに日本も加わっているし、近年であれば、中国の影響力も大きいだろう。以前、スリランカのゾウのことを、取材した番組があったのを思い出す。
シーギリヤの遺跡は、イギリスの殖民地であったときに発見された。しかし、周辺のエリアの発掘は進んでいないようである。今は、ジャングルの中にポツンと大きな岩があって、その上に宮殿の跡がある、ということであるが、これが出来た5世紀のころには、その周囲には、どのような人びとがどんな生活をしていたのだろうか。その生活の跡の遺跡があるにちがいないと思うが、その考古学的な発掘調査は進んでいないらしい。(おそらく、こういうことに予算を使う余裕がないということなのだろうか。)
古代からの大規模な灌漑の設備が残っているということである。周囲には、人工のため池がある。水田もある。では、シーギリヤの遺跡ができた古代において、周囲では、どんな農業や、あるいは、商業の営みがあったのだろうか。昔から、稲作をしていたのだろうか。
国家が認定したガイドということだが、ここをおとづれた観光客にとっては、かなり強引な客引きであると思える。(番組の中では、「21カ国語」という言い方をしていた。しかし、言語研究の立場からすると、こういう言い方はしない。「21の言語」と言うことが多いはずである。国家と言語の関係は、簡単ではない。)
さて、このガイドさんの料金は、どれぐらいなのだろうか。それで、生活していけるということでいいのだろうか。
遺跡の一番高いところまで登るのに、1200の階段があるというのは、とんでもないところだと思うが、おとづれる観光客は、それを覚悟してやってくるのだろう。
サル(おそらくは野生)が、コーラとおぼしきものをペットボトルから飲んでいるシーンがあったが、こういうのは、まさに現代の光景であろう。
遺跡の近くで、ダンスのショーがあって、そこでダンサーをしている女性。お母さんは、クエートに出稼ぎに行っている。こういうところにも、今の世界の政治や経済のことを見ることができるかと思う。
大切に守られているという部分もあるだろうが、実際には、国の経済の停滞で、開発から取りのこされてしまったので、ジャングルの中に残っている、ということなのかとも思うが、どうなのだろうか。
2026年1月23日記
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