『なつぞら』あれこれ「なつよ、夢の扉を開け」2019-04-14

2019-04-14 當山日出夫(とうやまひでお)

『なつぞら』第2週「なつよ、夢の扉を開け」
https://www.nhk.or.jp/natsuzora/story/02/

前回は、
やまもも書斎記 2019年4月7日
『なつぞら』あれこれ「なつよ、ここが十勝だ」
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2019/04/07/9056497

前回にひきつづき、この週も開拓者の物語であった。

戦争中に、北海道開拓のためにやってきたクラスメートの山田家の人びと。天陽君とその家族。その開拓の苦労は並大抵のものではない。それを、助けてやってくれと、なつはじいさん(泰樹、草刈正雄)に頼む。それを、泰樹は受け入れることになる。

それから、なつは、学校の映画会で漫画映画を見ることになる。このドラマは、将来、アニメーターとして育っていくなつの姿を描くことになるはずである。なつとアニメとの出会いである。

ドラマで映っていたのは、ポパイだった。作中では、ディズニーということばも出てきていたが、はたして、なつは今後ディズニーの映画を見ることがあるのだろうか。そういえば、ミッキーの登場した『ファンタジア』は、第二次大戦の前に作られた映画ではなかったろうか。これは、私も見た記憶があるのだが、どこでどのようにして見たのかはもう忘れてしまっている。

ところで、ちょっと今から気になっていることがある。このドラマは北海道の開拓の物語であるとして、これは、立場を変えてみるなば、先住民であるアイヌの人びとからすれば、侵略の歴史にほかならない。ドラマの中で描かれる北海道の自然は、雄大で牧歌的で美しい。しかし、この自然の背景にある、近代の北海道の歴史というものをこのドラマは、これからどのような視点で描いていくことになるのだろうか。

ともあれ、次週から大きくなったなつの登場である。楽しみに見ることにしよう。

追記 2019-04-21
この続きは、
やまもも書斎記 2019年4月21日
『なつぞら』あれこれ「なつよ、これが青春だ」
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2019/04/21/9062344