『麒麟がくる』あれこれ「本願寺を叩け」2021-01-05

2021-01-05 當山日出夫(とうやまひでお)

『麒麟がくる』第三十九回「本願寺を叩け」
https://www.nhk.or.jp/kirin/story/39.html

前回は、
やまもも書斎記 2020年12月29日
『麒麟がくる』あれこれ「丹波攻略命令」
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2020/12/29/9331552

正月の三日に大河ドラマの通常の放送があるというのは、異例のことかもしれない。いよいよこのドラマも、残り少なくなってきた。

この回で描いていたことで、印象に残るのは次の二点ぐらいだろうか。

第一に、信長。

本願寺を攻めている光秀のもとにあらわれて、自ら陣頭にたつ。いさましくはあるのだが、無謀ともいえる。また、建築中の安土城がいかも自慢の様子である。

このような信長をなんといえばいいのだろうか。戦国乱世の英雄というよりも、むしろ幼児的といった方がいいかもしれない。そのような信長であるから、朝廷に対しても礼を失することもある。このあたりを契機として、光秀は信長とうまくいかなくなる、そのようなこれからの展開を予想させる。

第二に、熙子。

この回の後半は、光秀の病気と、それを懸命に看護する熙子であった。結局、熙子は、この回で死んでしまうことになる。その熙子を思う光秀の愛情が、情感深く描かれていたと思う。

以上の二点が、この回で印象に残っているところである。

このあたりにきて、信長は「天下」ということをかなり強く意識しはじめたようだ。安土城は、その「天下」の象徴でもあろう。この「天下」をめぐる信長と、光秀がどうなっていくのか、これからの展開を楽しみに見ることにしよう。

2021年1月4日記

追記 2021-01-12
この続きは、
やまもも書斎記 2021年1月12日
『麒麟がくる』あれこれ「松永久秀の平蜘蛛」
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2021/01/12/9336833

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