『ブギウギ』「あ〜しんど♪」2024-03-03

2024年3月3日 當山日出夫

『ブギウギ』第22週「あ〜しんど♪」

今の時代に「買物ブギ」をオリジナルのままで歌って放送するということは、やはり無理なのだろうと思う。この歌は、最後のオチの部分まで聴かないとその良さが減ってしまうと思うのは、たぶん私だけではあるまい。まあ、そのオリジナルのバージョンを聴いた記憶があるというと、かなりの年齢ということにはなるが。

新しいマネージャーがやってきた。山下の妹の息子だという。だが、芸能の世界については素人のようである。無事にマネージャーの役割がつとまるだろうかと心配するところもあったが、そこはスズ子の方が一枚上手だったようだ。

家政婦さんが、これからのスズ子の生活を支えてくれることになるようだ。スズ子のことは無論のこと、愛子のことも、それから新しいマネージャーのタケシとも、うまくやっている。この家政婦さんがいるなら、スズ子の生活も安泰だと感じさせる。

このドラマの魅力は舞台のシーンと、エンターテイメントに生きるスズ子の生き方ということになる。

次週は、スズ子の生まれ故郷のことが出てくるらしい。楽しみに見ることにしよう。

2024年3月2日記

ETV特集「戦禍に言葉を編む」2024-03-03

2024年3月3日 當山日出夫

ETV特集 戦禍に言葉を編む

ウクライナのことをあつかった番組ということなのだが、しかし、これは普遍性がある。今、戦争があるのはウクライナだけではない。イスラエルとパレスチナのこともある。他にも、いくつかの国、地域で、戦闘が続いている。あまり報道されなくなったが、ミャンマーのこともある。さらには、自然災害で被害を被った人びとのことを思うことにもつながる。

ことばというものに関心がある人間にとって、いろいろと考えるところのある番組になっていたと感じる。

戦闘の場面とかは出てこないのだが、戦禍にある国の人びとの気持ちを、素直に(と言っていいだろうかためらうところはあるのだが)ことばで表している。なかで印象的だったのが「沈黙」。黙ってしまっている子供たちのことである。

番組を見ながらふと思いうかんだのが、能登半島の地震で被災した子供たちが歌っている「花は咲く」。NHKがこの歌を放送しなくなってからしばらくたつのだが、人びとの気持ちの中には生きのこっている。

『戦争語彙集』は買って読んでおくことにした。

2024年2月29日記