『学問の下流化』:校正おそるべし2009-01-06

2009/01/06 當山日出夫

すでに、あちらこちらのブログなどで、言及されている。いまさら、私のつけたすことはない、とは思うが、少しだけ書いてみる。

この本で、ナルホドと納得がいったのは、「校正おそるべし」の文章。もちろん、この言い回しは、なにほどか文章を書いた経験のある人間なら、身にしみて知っているはず。私がナルホドと感じたのは、「校正」についてではない。その箇所の文字について。

著者(竹内洋)が、自ら指摘しているのは、『丸山眞男の時代』(中公新書、2005)のある箇所。私は、この本の「初版」を持っている。読んでふと「?」を感じた箇所が、まさに、『学問の下流化』の「校正おそるべし」で言及の箇所。

ついでに言うと、CD『望郷のバラード』も持っている。これは、お気に入りのひとつ。

さて、『丸山眞男の時代』の新しいのを、買わなければならない。

竹内洋.『学問の下流化』.中央公論新社.2008

當山日出夫(とうやまひでお)