『ARG』386号の感想(2) ― 2009-08-04
2009-08-04 當山日出夫
後半の方で、是非読むべきは、岡本真さんの、Yahooでのこと。このことについては、
http://searchblog.yahoo.co.jp/2009/06/yahoo_japan_2.html
に、自ら述べたと記してある。
ここで個人的感想をのべるならば、いわゆるアカデミズムにせよ、公共的機関にせよ、商業利用、ということには、きわめて否定的なものの考え方をする人が多い。
あえていうならば、大学の教員でホームページを作ってコンテンツを公開している。これはいい。だが、このとき、忘れられがちなことが一つある。そのホームページの管理、サーバの運用のコストは、誰が負担しているのですか。それは、税金ではないのですか。
自分の研究で金儲けしようとは思わない。これは、ある意味で理想的な考え方かもしれない。しかし、金儲けせずに済んでいるのは、その分を、税金でまかなっているからではないのか。自分の研究業績のデータを無償で提供するのはすばらしかもしれない。しかし、このとき、無償ということと、社会的にコストがゼロということは同じではない。
大学に行けば、タダ(=税金+授業料)でインターネットがつかえる。そのような大学教員がいる一方で、1分の接続でいくらでお金を払って使っている人もいる(まあ、いまは、一般家庭にも普及し、定額制になっているから、あまり問題にならないことかもしれないが。)
自分は無償の行為としてやっていることでも、実は、この世の中、誰かがどこかでそのコストを負担している。
ARGがこれまで、無償で活動してこれたのは、そのコストを、かげでささえる多くの人々の目に見えない姿があったからだと思う。
いまの自分があるための社会的・歴史的背景、そんなことを思ったりもするのである。私自身についても、そう思うのである。
當山日出夫(とうやまひでお)
後半の方で、是非読むべきは、岡本真さんの、Yahooでのこと。このことについては、
http://searchblog.yahoo.co.jp/2009/06/yahoo_japan_2.html
に、自ら述べたと記してある。
ここで個人的感想をのべるならば、いわゆるアカデミズムにせよ、公共的機関にせよ、商業利用、ということには、きわめて否定的なものの考え方をする人が多い。
あえていうならば、大学の教員でホームページを作ってコンテンツを公開している。これはいい。だが、このとき、忘れられがちなことが一つある。そのホームページの管理、サーバの運用のコストは、誰が負担しているのですか。それは、税金ではないのですか。
自分の研究で金儲けしようとは思わない。これは、ある意味で理想的な考え方かもしれない。しかし、金儲けせずに済んでいるのは、その分を、税金でまかなっているからではないのか。自分の研究業績のデータを無償で提供するのはすばらしかもしれない。しかし、このとき、無償ということと、社会的にコストがゼロということは同じではない。
大学に行けば、タダ(=税金+授業料)でインターネットがつかえる。そのような大学教員がいる一方で、1分の接続でいくらでお金を払って使っている人もいる(まあ、いまは、一般家庭にも普及し、定額制になっているから、あまり問題にならないことかもしれないが。)
自分は無償の行為としてやっていることでも、実は、この世の中、誰かがどこかでそのコストを負担している。
ARGがこれまで、無償で活動してこれたのは、そのコストを、かげでささえる多くの人々の目に見えない姿があったからだと思う。
いまの自分があるための社会的・歴史的背景、そんなことを思ったりもするのである。私自身についても、そう思うのである。
當山日出夫(とうやまひでお)
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