フロンティア「アルツハイマー病 克服に挑む」2024-03-28

2024年3月28日 當山日出夫

フロンティア アルツハイマー病 克服に挑む

レカネマブがアルツハイマー病の薬として認可されたときのことはニュースになったのを憶えている。そのときは、一つの薬ができたというぐらいの認識でいた。

このレカネマブの開発に遺伝性のアルツハイマー病の遺伝子を持つ人びとの協力のもとに、研究開発が行われたことは知らなかった。たしかに、医薬品の開発には、まずその病気がどのようにして発生するのか、そのプロセスの解明が重要であることは、理解できる。この観点からは、プロジェクトに参加してくれた人びとに感謝するしかない。

番組の意図とは違うところで思うことがある。自分の遺伝子を知る権利といえばいいのだろうか、これについて、日本の現状はどうなっているのかが気になったところである。おそらく、遺伝性のアルツハイマー病については、日本でも研究があるのだろう。その場合、病気を発症する可能性について、自分の遺伝子情報を、自ら知る権利はあるにちがいない。また一方で、それを知りたくないという場合は、知らずに生きるということも選択肢としてあってよい。

アルツハイマー病以外にも遺伝子に起因する病気はある。これらの病気について、個人の遺伝子情報のとりあつかいについては、今の日本でどのような議論がなされているのだろうか、このあたりについて考えるべき必要があるにちがいない。

2024年3月27日記

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