「美しき処刑人が見たフランス革命 なぜ理想は恐怖に変わったのか?」 ― 2024-08-14
2024年8月14日 當山日出夫
ダークサイドミステリー
「美しき処刑人が見たフランス革命 なぜ理想は恐怖に変わったのか?」
再放送である。最初は、二〇二一年九月。ちょうど、東京でのオリンピックが終わった後である。今、パリでオリンピックをやっているので、それにあわせての再放送ということになるのだろう。
歴史のなかでも、西洋史は苦手である。通り一遍、教科書的な知識しかもちあわせていない。フラン革命については、学校で習ってからは、その後、いくつか一般的な本をいくつか読んだ程度である。
サンソンという名前は知っている。どういう機会に憶えたかは定かではないけれど、死刑執行人として名前を知っている。フランス革命の時代に、数多くの人を処刑した人物になる。
NHKの一般教養番組なのだが、考えるところはいくつかある。
王権から人権へということになるのだろうが、その人権はどのような歴史的背景があって、一般に知られるようになってきたのか。このあたりのことが、今の日本では、あまり広く議論されることがないようである。ア・プリオリに人権は正しいと信じているのだが、その歴史的経緯も重要である。フランス革命は、ある意味で暴走した革命である。その暴走をとめるのは、何のために革命をおこしたのかという理念の検証であるにちがいない。
また、死刑の是非も考えるべきことである。死刑廃止論がある。それには、一理あると私は考えるのだが、その一方で、制度的に死刑という制度を持っていることも意味のあることかもしれないとは思う。ただ、その運用については、きわめて慎重でなければならない。それから、今の日本では、実際に死刑が執行されているわけだが、それにかかわる人たちは、どんなふうに感じているのだろうか。このことについて、あまり社会の表で語られることはない。だが、死刑という制度を維持するならば、どのように執行され、どのような人たちがどうかかわっているのかは、できる限りでいいから、明らかになっている方がいいだろうと私は思っている。無論、絶対に語りたくないということもあるにはちがないし、それは尊重されるべきであるが。
革命が恐怖政治に変わっていく、フランス革命を起点として、その後の世界の歴史が大きく動くことになったのだが、そこから何を学びうるのか、冷静な議論も必要だろう。ただ、私としては、人間というのはそういうものなのだなあ、という感慨を持って見ていたことにはなるのだが。
2024年8月6日記
ダークサイドミステリー
「美しき処刑人が見たフランス革命 なぜ理想は恐怖に変わったのか?」
再放送である。最初は、二〇二一年九月。ちょうど、東京でのオリンピックが終わった後である。今、パリでオリンピックをやっているので、それにあわせての再放送ということになるのだろう。
歴史のなかでも、西洋史は苦手である。通り一遍、教科書的な知識しかもちあわせていない。フラン革命については、学校で習ってからは、その後、いくつか一般的な本をいくつか読んだ程度である。
サンソンという名前は知っている。どういう機会に憶えたかは定かではないけれど、死刑執行人として名前を知っている。フランス革命の時代に、数多くの人を処刑した人物になる。
NHKの一般教養番組なのだが、考えるところはいくつかある。
王権から人権へということになるのだろうが、その人権はどのような歴史的背景があって、一般に知られるようになってきたのか。このあたりのことが、今の日本では、あまり広く議論されることがないようである。ア・プリオリに人権は正しいと信じているのだが、その歴史的経緯も重要である。フランス革命は、ある意味で暴走した革命である。その暴走をとめるのは、何のために革命をおこしたのかという理念の検証であるにちがいない。
また、死刑の是非も考えるべきことである。死刑廃止論がある。それには、一理あると私は考えるのだが、その一方で、制度的に死刑という制度を持っていることも意味のあることかもしれないとは思う。ただ、その運用については、きわめて慎重でなければならない。それから、今の日本では、実際に死刑が執行されているわけだが、それにかかわる人たちは、どんなふうに感じているのだろうか。このことについて、あまり社会の表で語られることはない。だが、死刑という制度を維持するならば、どのように執行され、どのような人たちがどうかかわっているのかは、できる限りでいいから、明らかになっている方がいいだろうと私は思っている。無論、絶対に語りたくないということもあるにはちがないし、それは尊重されるべきであるが。
革命が恐怖政治に変わっていく、フランス革命を起点として、その後の世界の歴史が大きく動くことになったのだが、そこから何を学びうるのか、冷静な議論も必要だろう。ただ、私としては、人間というのはそういうものなのだなあ、という感慨を持って見ていたことにはなるのだが。
2024年8月6日記
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