芸能きわみ堂「旬の芸 尾上右近」2026-02-27

2026年2月27日 當山日出夫

芸能きわみ堂「旬の芸 尾上右近」

再放送である。

こういう番組を作れるというのが、現在のテレビのデジタル技術である。そして、それを、積極的に取り入れる姿勢が、尾上右近をはじめ、歌舞伎の中にある。古典芸能だからといって、昔のままをやっているということではない。

一人で三役である。立役、女形、清元節(清元栄寿太夫)。普通のリアルな舞台だったら、絶対に不可能なことである。

昔、ジャズのレコードで、自分の演奏を録音して、それにかぶせるかたちで演奏があって、それをレコード化する……今では、ごく普通のことなのだが……このことに、賛否両論あった時代のことを憶えている。実際のステージで演奏できないようなことを、録音で人工的に作ってしまうことへの、忌避感のようなものである。(考えようによっては、機械的、人工的なものへの忌避感、なんとなくうさんくさいという雰囲気は、現代AのIと芸術という議論の中にも通じるものがある。)

尾上右近の芸もすばらしいのだが、それをテレビの画面で見せる演出の工夫もいい。上からふってくる桜の花びらなどは、CGだろうと思う。

ただ、背景の桜の映像が、リアルな感じに作ってあるのはどうかなと感じたところである。もう少し、抽象的な雰囲気の背景であってもいいのかもしれない。舞台の書き割りという雰囲気を避けたのだろうとは思う。これはこれで、いろいろと考えてのことだと思うが。

2026年2月25日記

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