今日はまた別の研究会2009-03-01

2009/03/01 當山日出夫

松田さんに詳細なコメントをいただいておりながら、まだ、整理できずにいる。ARGカフェ関係でも、まだ書きたいこともあるし、また、種々の、コメントや関連するブログも見ないといけない。

で、今日は、

文化・芸術研究分野におけるデジタルコンテンツ制作とその応用事例

の研究会。午前中は、他に用事があるので、午後から参加の予定。

當山日出夫(とうやまひでお)

追記:誤表記など訂正。2009/03/01
追記の追記:日付をまちがていた。2009/03/02

東洋学へのコンピュータ利用2009-03-02

2009/03/02 當山日出夫

あれこれと、研究会の連続で、ややつかれぎみ。まあ、なんとかしよう。さしあたって、原稿のしめきりがひとつ、校正を見なければならないのがひとつ。

さて、毎年恒例の行事となっている、研究会、今年も開催。プログラムの案内がだいたいまとまったようなので、以下に記す。

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「東洋学へのコンピュータ利用」第20回研究セミナー

とき: 2009年3月27日(金)10:00~17:10
ところ: 京都大学人文科学研究所本館(新館)1Fガラス張りセミナー室
主催: 京都大学人文科学研究所附属漢字情報研究センター

問い合わせ:
diccs★kanji.zinbun.kyoto-u.ac.jp

プログラム(各発表題目も含め以下予定):

10:00~10:10 開会挨拶

10:10~10:55 『内村鑑三全集』デジタル版の文字処理について
―電子出版における文字と文字コードの課題―
       當山日出夫(立命館大学GCOE)

10:55~11:40 グリフウィキを用いた自由な漢字フォントの制作
       上地宏一(東京工科大学)

13:00~13:45 平成明朝体グリフの字形変異について
       高田智和(国立国語研究所)

13:45~14:30 新常用漢字(仮称)試案の字体における問題点
       安岡孝一(京都大学)

14:30~15:15 中国の漢字符号化の歴史とGB 7589・GB 7590
       川幡太一(NTTコミュニケーションズ)

15:30~16:15 Old Hanziにおける甲骨文字符号化作業の問題点と、
金文・列国文字符号化作業への影響
       鈴木敦(茨城大学)

16:15~17:00 類目外字における“Old Hanzi”
       守岡知彦(京都大学)

17:00~17:10 閉会挨拶

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當山日出夫(とうやまひでお)

絵文字への関心のたかさ2009-03-02

2009/03/02 當山日出夫

絵文字、が話題である。文字については、「新常用漢字」(仮称)の問題もある。だが、世の中、あるいは、ネットのなかでは、こちらよりも、絵文字の方に関心が集中しているように思える。

小形さんの「もじのなまえ」

http://d.hatena.ne.jp/ogwata/20090227/p1

ここから、
絵文字が開いてしまった「パンドラの箱」第1回
日本の携帯電話キャリアが選んだ道
小形克宏

http://japan.cnet.com/column/pers/media/story/0,2000058034,20389042,00.htm

にリンクしてあり、その記事が読める。

絵文字そのものについては、私なりに思うこともあるが、その中に、絵文字についての興味関心のたかまりがある。なぜ、みんな、こんなに、絵文字のことになると、興味をしめすのか。文字論というよりも、コミュニケーション論、という方向で、面白い。

パソコンで絵文字がつかえるようになったら、つかうかかどうか。私個人では、使う気にはならない。だが、インターネット=ケータイで、メール以外では、Twitter 的な使い方が主な人にとっては、むしろ、必須のことかもしれない。Unicodeで漢字がどうのこうのというのとは、また、違った次元の問題がここにはある。

當山日出夫(とうやまひでお)

京都大学文書館2009-03-02

2009/03/02 當山日出夫

松田さんのコメントの中に書いてあるので、検索できない、と思って、ここに表に出して記す。

京都大学 大学文書館だより

http://repository.kulib.kyoto-u.ac.jp/dspace/bitstream/2433/68826/1/newsletter_8.pdf

これには、松田清さんの「室賀信夫氏個人資料の寄贈」という文章が載っている。京都大学で地理学を研究した、故・室賀信夫の研究アーカイブズの紹介となっている。他にも、面白い記事が載っている。まずは、一読の価値有り。

當山日出夫(とうやまひでお)


ナレッジ・キャピタル2009-03-03

2009/03/03 當山日出夫

ある人からの連絡で知ったので、紹介。

ナレッジ・キャピタル トライアル2009
2009年3月12・13日
堂島リバーフォーラム

http://kita-yard.com/kc/campaign.html

プログラムを見ると、

VisLab OSAKA/ビジュアリゼーション・ラボラトリー大阪
「Visualization」をキーワードに技術とアートが出会う場

など、興味深いものが多い。入場は無料だが、事前申し込みが必要。最先端のデジタル技術、アート、ビジネス、これらが融合した世界の一端にふれることができそうである。

當山日出夫(とうやまひでお)

『ARG』364:おにぎり2009-03-03

2009/03/03 當山日出夫

「ARG」の364号を読んでの感想。

一番の「おすすめ」は、第3回ARGカフェ&ARGフェスト@京都についての記事。小篠さんの、紙芝居(?)が、順番に見られる。印象に残るのは、実は、話しの内容ではなく、おにぎりの方だったりして。

http://d.hatena.ne.jp/arg/20090302/1235996772

ところで、学会の会費。これは、どうにかならないかと思う。それぞれの学会は、独立で運営しているのだから、それなりに会費が必要であることは理解できる。ひとつの学会が、だいたい5000円から10000円。これが、一つ二つのうちはいいが、数多くなってくると、負担が厳しい。学会誌を読むだけであるならば、図書館で読める。学会に参加するだけなら、人文学系の場合、特に学会員である必要はない。強いていてば、発表の資格、ということになる。

ちょっと考えようという気になる。

當山日出夫(とうやまひでお)

DH国際シンポジウムの反応2009-03-03

2009/03/03 當山日出夫

絵文字についても考えたいが、しばらく様子をみよう。小形さんが書いたCNETの記事について、SBMの数が尋常ではない。現時点では、598(これを書きながら確認)。基本的には、「通信」の問題と、「表現」の問題と、二つに整理しなければならないと思っている。このあたりは、後ほど。

ところで、先日の、立命館での「第1回日本文化デジタル・ヒューマニティーズ国際シンポジウム」である。成功であった・・・と、立場上はいいたいが、すこしだけ。

現時点で、Googleで検索をかける。ヒットするのは、本家の広報HP。次に、私のブログ。その他は、広報関係のHPが、づらづらと、という感じ。これを、先日のARGカフェと比較するのは、無理無謀と分かっていても、やってしまうと・・・結果は歴然。

やはり重要なのは、広報と人脈、人と人とのつながり、である、という当たり前のところに落ち着く。ブログで参加した研究会についての感想を書き込みたくなるような人を集める、これもまた戦略のうちのひとつではないだろうか。

形式的に評価した、参加者数とか、あるいは、そこでの発表が業績になるかならないか、というのとは違った価値観も必要であるだろう。しかし、実現は、なかなかむずかしいかなと思いつつあるところ。

當山日出夫(とうやまひでお)

DH国際シンポジウムの感想2009-03-04

2009/03/04 當山日出夫

先日の、第1回日本文化デジタル・ヒューマニティーズ国際シンポジウム、について、少しだけ感想。

結局は、自分自身の姿をどう認識するか、ということかな、と抽象的には思う。

たとえば、海外に「流出」したとされる、陶磁器の類。海外にあるものの多くは、輸出用に、相手向けの意匠でデザインされたもの。これを、日本の芸術作品といえるのかどうか。

浮世絵については、確かに、海外に、膨大なコレクションがある。では、なぜ、幕末~明治期にかけて、これらの作品が、海外に「流出」してしまったのか、ということ。逆に言えば、これは、浮世絵は、日本の国内において、どのように、消費されていたか、ということになる。シンポジウムで話しのあった、ボストン美術館、大英博物館、などは、ドロボーして持っていったというものではない。しかるべき商取引としてして、日本から出ていったものである。

また、シンポジウムで、重要かなと思ったのが、アイヌの例。現存するコレクションからは、
・日本(狭義のいわゆる日本人)から見たアイヌ
・ヨーロッパの人から見たアイヌ
・アイヌの人からみた自分自身としてのアイヌ
これらが、異なるということ。つまり、何をもってして、自分たちの文化、文化財、と考えるかである。

グローバルな中で、日本文化を考える、しかもデジタル技術によって、という場合、何をもってして日本文化、文化財、と見なすのか。その問いかけが実は一番の重要なポイントかもしれない。

當山日出夫(とうやまひでお)

法帖2009-03-06


2009/03/06 當山日出夫

所用で、東京の方に出かけてきた。で、ついでにたちよったのが、書道博物館。ちょうど、今、「法帖と帖学派」の展覧会。これと同時に、東京国立博物館の東洋館でも、ひとつの展示室で、類似の規格を展示している。(書道博物館のチケットがあると、博物館の入館が割引になる。)

行ったり来たりすれば、『淳化閣帖』が、4種類見られる、はず。

今、話題にしているて、絵文字とか、文字の字体とか、書体、グリフ、などとはまた違った、文字の世界を堪能することができた。

明日からは、もとにもどって、コンピュータ文字のことを考える。

當山日出夫(とうやまひでお)

『東洋学事始』2009-03-06

2009/03/06 當山日出夫

買っただけで、まだ読んでいない(今日、帰りがけに京都駅で目についてので買った)。

窪寺紘一.『東洋学事始-那珂通世とその時代-』.平凡社.2009

今、東京国立博物館で、福沢諭吉展をやっている。私の見落としかどうか、間違っていたら教えてほしい。那珂通世のことは、出ていなかったように思う。今、手元の展覧会図録の目次では、見あたらない。

那珂通世、一般には、『支那通史』の著者として知られる。塾員(つまり、慶應義塾の出身)である。だからといって、現在の、慶應義塾の東洋学研究がその影響下にあるというわけではないだろうが。(ま、今の学生、那珂通世の名前を知っていれば上出来かもしれない。)

それから、ついでに買った本は、マックス・ウェーバーの『職業としての政治/職業としての学問』。日経BP社で、中山元の新訳。学生のころ、岩波文庫で読んだ。21世紀の今の日本において、「職業としての学問」とは、なんだろう。私の学生の時でさえ、この本(当時は、当然、岩波文庫)は、禁断の書であった(読むと中毒になると・・・)。

それよりさきに、『読んでいない本について堂々と語る方法』(ピエール・バイヤール、大浦康介訳、筑摩書房)を、読んでおかないと。いま、話題の本、初刷りは手にいれそこねた。手元にあるのは、第2刷り。

當山日出夫(とうやまひでお)