『知的文章とプレゼンテーション』 ― 2011-05-06
2011-05-06 當山日出夫
黒木登志夫.『知的文章とプレゼンテーション』(中公新書).中央公論新社.2011
さて、この本は、学生にすすめたものかどうか・・・これも、なやんでしまう。特に、文学部の学生には、どうかな、と思うところが無いではない。
これは、書いてあることに「反対」「異論がある」というのではなく、文学部の学生で、文学とか歴史・哲学を学んでいるような学生を対象としてであれば、もうちょっと、ふみこんだ記述がなされていてもいいのではないかと感じる箇所が多いせいである。
しかし、いくつかの参考文献のなかにいれて、学生に提示する価値はある本と思う。
ところで、この本、ざっと読んで、一番納得した箇所。最後の追記。
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本書の再校を渡すべき日に、東日本大震災が起こった。政府、東京電力、原子力保安院など、原子力発電所についての国民に対する説明は、われわれを満足させるようなレベルではなかった。危機管理におけるプレゼンテーションの重要性をあらためて考えさせられた。
pp.241-242
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これには、まったくの同感。特に、東京電力の副社長の会見、まず、日本語になっていない。まあ、極度に緊張する場面であったということを、考慮するとしてもなお、責任ある立場の発言としては、その説明のあり方は、あまりにお粗末であったというべきであろう。
當山日出夫(とうやまひでお)
黒木登志夫.『知的文章とプレゼンテーション』(中公新書).中央公論新社.2011
さて、この本は、学生にすすめたものかどうか・・・これも、なやんでしまう。特に、文学部の学生には、どうかな、と思うところが無いではない。
これは、書いてあることに「反対」「異論がある」というのではなく、文学部の学生で、文学とか歴史・哲学を学んでいるような学生を対象としてであれば、もうちょっと、ふみこんだ記述がなされていてもいいのではないかと感じる箇所が多いせいである。
しかし、いくつかの参考文献のなかにいれて、学生に提示する価値はある本と思う。
ところで、この本、ざっと読んで、一番納得した箇所。最後の追記。
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本書の再校を渡すべき日に、東日本大震災が起こった。政府、東京電力、原子力保安院など、原子力発電所についての国民に対する説明は、われわれを満足させるようなレベルではなかった。危機管理におけるプレゼンテーションの重要性をあらためて考えさせられた。
pp.241-242
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これには、まったくの同感。特に、東京電力の副社長の会見、まず、日本語になっていない。まあ、極度に緊張する場面であったということを、考慮するとしてもなお、責任ある立場の発言としては、その説明のあり方は、あまりにお粗末であったというべきであろう。
當山日出夫(とうやまひでお)
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