『おちょやん』あれこれ「親は子の幸せを願うもんやろ?」2021-02-21

2021-02-21 當山日出夫(とうやまひでお)

『おちょやん』第11週「親は子の幸せを願うもんやろ?」
https://www.nhk.or.jp/ochoyan/story/11/

前回は、
やまもも書斎記 2021年2月14日
『おちょやん』あれこれ「役者辞めたらあかん!」
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2021/02/14/9346969

この週はみつえの恋の話し。

印象に残っているのは、次の二点ぐらいだろうか。

第一に、みつえのこと。

岡安の娘のみつえは、福助に恋をする。福富は、芝居茶屋から楽器店に変わったとはいえ、岡安とは犬猿の仲である。みつえは、ついに福助と駆け落ちしようとする。そのギリギリのところで、千代とシズに発見され、結局は、福富の方でも許すことになる。

このあたりのことは、このドラマの本筋からはちょっと横道にそれた話しであったように思うが、劇中劇とからめて、親(岡安とか福富とか)の思いがしんみりと描かれていたと感じる。

第二に、親子の情。

千代の母は早く死んでしまった。父親は、テルヲである。どうしようもない父親である。また、一平も、母を早くになくし、また、父にも死なれている。二人とも、家庭の情愛というものからは縁がない生活を送ってきた。

一平は、母親の無償の愛をテーマに芝居を作ろうとする。が、その芝居も、結局は、千之助の思うとおりに変えられてしまう。だが、その芝居の結果に、一平も納得することになる。

この劇中劇で描かれていた親の情愛と、ドラマのみつえのことを思うシズの気持ちが、共鳴してこの週の話しのはこびを、情感のこもったものにしていた。

以上の二点が、見ていて思ったことなどである。

ところで、岡安の芝居茶屋としての仕事はこれからどうなるのだろうか。時代は、昭和の初め。これから、戦争の時代へと向かっていくことになる。昔どおりの芝居茶屋の商いも、いつまで続けられることだろうかと思う。

次週、弟のヨシヲが成長して登場ということになるようだ。どのような、きょうだいの再会になるのか、楽しみに見ることにしよう。

2021年2月20日記

追記 2021-02-28
この続きは、
やまもも書斎記 2021年2月28日
『おちょやん』あれこれ「たった一人の弟なんや」
https://yamamomo.asablo.jp/blog/2021/02/28/9351493

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