100カメ「天気予報会社」2024-04-28

2024年4月28日 當山日出夫

100カメ 天気予報会社

スマートフォンを持っていないので、天気予報のアプリがあることは知っているのだが、実際に自分で見るということはない。天気予報が知りたければ、手元のPC……今はVAIOを使っている……で、気象庁のHPを見ることが多い。テレビのニュースと天気予報は、基本的に見るようにしている。もう隠居した身としては、外出するのに天気をさほど気にすることもない。晴れていれば、カメラを持って庭に出て草花の写真を撮る。雨ならば、家で本を読むか、録画してあったテレビを見るかである。

天気予報の会社があることは知識としては知っていたことなのだが、実際にその現場でどんなふうに働いているのか、これはとても興味深い。特にウェザーニュース社の予報の精度が高いことは、よく言われていることだと思う。

番組は、そのオフィスの現場の様子であるので、これはこれとしてとても面白いのだが、気になるのは、観測データをどのようにして手に入れているのか、それがどのように集約され予報につながっているのか、というあたりである。まあ、場合によると、ここのところが一番の企業秘密なのかもしれないが。

面白かったのは、天気予報を伝えるという仕事が、生活する人間の感覚で捉えられていることだろうか。雨が降るという予報で、冠水に注意すると言うのか、あるいは、しばらく待って雨が止むまで待機するのがいいとか、予報によって人間がどのように行動すべきか、ということを考えているところだろう。それによって、保育園の迎えをどうするかが変わってくる。

天気予報というのは、物流や農業、漁業などにも大きな影響がある。たぶん、ビジネスとしては、これらの産業向けの天気予報ということもあるのだろうと思う。(そして、気象の情報というのは、重要な軍事情報でもある。)では、この会社は、いったい何で儲けているのだろうか。天気予報ビジネスの世界はいったいどうなっているのか、興味あるところである。

天気予報が、技術としてどうであるかということも興味があるが、それ以上に、どういうメディアでどのように伝えるのか、ということも重要である。

少し前のことになるが、語彙・辞書研究会のとき、気象庁から担当者の方に来てもらって、天気予報、特に、災害などの伝え方についてどう考えるべきかという講演を聴いたことがある。毎日の天気予報も重要であるが、台風や地震などのとき、災害時の情報の伝え方、コミュニケーションのあり方について、これは言語研究の研究課題でもある。

2024年4月23日記

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