ドキュメント72時間「気象神社」2024-11-06

2024年11月6日 當山日出夫

ドキュメント72時間 気象神社

この神社のことは知らなかった。『天気の子』は、名前を知っている程度である。

天気予報というのが「あたる」ものなったのは、最近のことである。私の子どものころは、天気予報は「あたらない」ものの代表のようなものだった。それが、いろいろな観測技術の進歩によって、精度が格段に向上した。一番の要因は、おそらく「ひまわり」の運用によるものだろうと思うのだけれど、どうなのだろうか。

登場していた男性……老人といってよい……が言っていたことだが、昔は東京で気温が三〇度を超えると暑いと言っていた。私が、東京で学生生活をはじめたころ、ほぼ半世紀ほど昔のことになるが、京都にくらべて東京の夏はそんなに暑くないと感じたものである。それから印象的だったのが、東京の冬の空の明るさである。京都の冬は陰鬱だった。

気象予報士である人にとっては、大事な神様ということになるのだろう。

神社の絵馬が下駄の形をしているのは、若い人には意味が分かるだろうか。

五円硬貨でお賽銭をあげている女性がいたけれど、実際には、両替手数料がかなりかかってしまうので、神社の取り分はわりと少ない。それで御利益が減ることはないだろうけれど。

最後のところで、協力に立志舎と名前があったけれど、これはどう関係があるのだろうか、ちょっと気になったところである。

神社の入り口のところに、鳥居で一礼と書いたのぼりがたっていた。神社にお参りするとき、鳥居のところで一礼する風習は、昔はなかったと記憶するのだが、いつごろからのものなのだろうか。無論、二礼二拍手一礼という作法も、近代になってからのでっちあげ(はいいすぎかもしれないが)である。

2024年11月2日記

ねほりんぱほりん「社長秘書」2024-11-06

2024年11月6日 當山日出夫

ねほりんぱほりん 社長秘書

これは面白かった。

私は秘書などやとったこともないし、無論、秘書の仕事などしたこともない。なんとなくイメージで知っているだけである。こんなことまでやっているのか、という興味津々であった。

先方の会社のランクを意識して、秘書同士の仁義なき戦いがあるというのは、そんなものかもしれない。六本木ヒルズと銀座SIXのどっちにしますか、というのはリアルである。

相手の名前の表記で、斎藤とか渡辺とかの字のミスをしないようにというのは、同情する。(ちょっと専門的になるが、これが昔の「0208」だけの環境だったらあきらめがつくことでもあったのだが、とにかくユニコードが使えるようになったので、事態はややこしくなる一方だろう。辻とか葛とかの漢字を含んでいる場合は、どうすることになるのだろうか。「0213:04」でいきます、ということで折り合えればいいのかもしれないが。)

食事のときに、ハイボールのウイスキーを少なめでお願いします、というのは、そこまでしなくてもと思うが、酔っ払ってしまえば違いは分からないかもしれない。

多忙な社長の業務をささえるということであるが、実は影で、その企業のないないの事情(社員のゴシップなどをふくめて)に精通している必要があり、その秘書の気遣いのおかげて、その会社の業績がある、というあたりは、あるいは日本の企業ならではのことかもしれない。

旧来の日本の企業と、ベンチャー企業との、社風の違いということも興味深い。秘書にもとめられるものも、違ってくる。

それにしても社長は忙しい。分刻みでスケジュールが決まっている。五分の会議でことを決めるというのは、そのように準備できるスタッフが社内にいてのことにはちがいない。だが、これでは、お腹をこわしてトイレに行っている暇もないだろう、ということは、はっきり言って同情するしかない。我が身をふりかえって、社長にならない人生でよかったと思う。

2024年11月3日記