「食を届ける“無声騎士”たち 〜中国 成都〜」 ― 2024-12-27
2024年12月27日 當山日出夫
Asia Insight 食を届ける“無声騎士”たち 〜中国 成都〜
NHKだと普通は、Eテレでの社会福祉系の番組であつかうような話題である。あるいは、総合だと「Dear にっぽん」ぐらいかなと思う。
ここで登場していたのは聴覚障害のある人びと。福祉政策としていろいろあるだろうが、大きな目標としては、普通に人びとのなかで仕事をして生活できるようになること、といっていいだろう。(障碍者として特別にあつかうのではなく。)
スマホのアプリで、文字を音声を変換できるようになっているということで、仕事の幅も広がる。
中国で、料理の宅配サービスがあれほど盛んになっている、ということもとても興味深いことである。(日本では、あまり発達していないようにも感じるが。これも、地域差があることなのだろう。)
ただ、仕事について、スマホのアプリで連絡がはいって、それで仕事を取る、というシステムは、場合によっては、労働力の買いたたきになってしまう恐れがある。あるいは、仕事をもとてめての過重労働を招きかねない。(番組のなかではこのような問題については触れていなかった。しかし、中国経済が衰退の方向に向かうとするならば、一番にそのしわよせがくるのが、このような末端の労働者であるにちがいない。)
成都の事例であったが、配達先が、日本で最近増えてきて問題になっている、セキュリティの厳重なタワーマンションだったりすると、料理の宅配サービスも苦労することになるかと思うが、これは、これからどうなるだろうか。(また、日本では、どうなっているだろうか。)
配達に少し遅れただけでペナルティがあるというのは、資本主義的なサービスというのはそういうものだといってしまえばそれまでだが、ちょっと厳しすぎるような気もする。中国はかつては共産主義国家であったが、今では、最も資本主義的な国といってもいいかもしれない。(日本でも、宅配便の時間指定は便利であるが、これは、現場の運転手の労働にかなりの負担になっているだろうと思う。)
中国における、障碍者への社会福祉政策は一般にどうなっているのだろうと思うところもある。番組のなかで出てきた事例としては、まだまだ社会において、広くうけいれて、ともに働き生活するということにはなっていないようである。(まあ、このことについては、日本もそう進んでいるとはいえないけれど。)
番組に登場していた人(聴覚障害がある)は、あまり教育をうける機会にめぐまれなかったらしい。書いた文字をみると、たどたどしい。
純然と研究の関心なのだが、聴覚障害のある人が、文字を学び文章を書くとき、その文字が、中国語のような表語文字である場合と、英語や朝鮮語のような表音文字である場合と、日本語のように、漢字かな混じりである場合と、どこか差異が生じるものなのだろうか。人間の言語の習得と、文字との関係ということで、気になったことではある。
日本でも、音声・文字変換だけではなく、外国語の自動翻訳が加われば……無論AIを活用してということになろうが……聴覚障害のある人でも、仕事の場所が広がるということになる。このあたりのことは、どうなっているだろうか。
2024年12月26日記
Asia Insight 食を届ける“無声騎士”たち 〜中国 成都〜
NHKだと普通は、Eテレでの社会福祉系の番組であつかうような話題である。あるいは、総合だと「Dear にっぽん」ぐらいかなと思う。
ここで登場していたのは聴覚障害のある人びと。福祉政策としていろいろあるだろうが、大きな目標としては、普通に人びとのなかで仕事をして生活できるようになること、といっていいだろう。(障碍者として特別にあつかうのではなく。)
スマホのアプリで、文字を音声を変換できるようになっているということで、仕事の幅も広がる。
中国で、料理の宅配サービスがあれほど盛んになっている、ということもとても興味深いことである。(日本では、あまり発達していないようにも感じるが。これも、地域差があることなのだろう。)
ただ、仕事について、スマホのアプリで連絡がはいって、それで仕事を取る、というシステムは、場合によっては、労働力の買いたたきになってしまう恐れがある。あるいは、仕事をもとてめての過重労働を招きかねない。(番組のなかではこのような問題については触れていなかった。しかし、中国経済が衰退の方向に向かうとするならば、一番にそのしわよせがくるのが、このような末端の労働者であるにちがいない。)
成都の事例であったが、配達先が、日本で最近増えてきて問題になっている、セキュリティの厳重なタワーマンションだったりすると、料理の宅配サービスも苦労することになるかと思うが、これは、これからどうなるだろうか。(また、日本では、どうなっているだろうか。)
配達に少し遅れただけでペナルティがあるというのは、資本主義的なサービスというのはそういうものだといってしまえばそれまでだが、ちょっと厳しすぎるような気もする。中国はかつては共産主義国家であったが、今では、最も資本主義的な国といってもいいかもしれない。(日本でも、宅配便の時間指定は便利であるが、これは、現場の運転手の労働にかなりの負担になっているだろうと思う。)
中国における、障碍者への社会福祉政策は一般にどうなっているのだろうと思うところもある。番組のなかで出てきた事例としては、まだまだ社会において、広くうけいれて、ともに働き生活するということにはなっていないようである。(まあ、このことについては、日本もそう進んでいるとはいえないけれど。)
番組に登場していた人(聴覚障害がある)は、あまり教育をうける機会にめぐまれなかったらしい。書いた文字をみると、たどたどしい。
純然と研究の関心なのだが、聴覚障害のある人が、文字を学び文章を書くとき、その文字が、中国語のような表語文字である場合と、英語や朝鮮語のような表音文字である場合と、日本語のように、漢字かな混じりである場合と、どこか差異が生じるものなのだろうか。人間の言語の習得と、文字との関係ということで、気になったことではある。
日本でも、音声・文字変換だけではなく、外国語の自動翻訳が加われば……無論AIを活用してということになろうが……聴覚障害のある人でも、仕事の場所が広がるということになる。このあたりのことは、どうなっているだろうか。
2024年12月26日記
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