『鎌倉殿の13人』あれこれ「天が望んだ男」 ― 2022-06-28
2022年6月28日 當山日出夫
『鎌倉殿の13人』第25回「天が望んだ男」
https://www.nhk.or.jp/kamakura13/story/25.html
前回は、
やまもも書斎記 2022年6月21日
『鎌倉殿の13人』あれこれ「変わらぬ人」
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2022/06/21/9501938
頼朝は死んだ。馬から落ちた。このあたりは、史書の記述をなぞっての作りである。が、その直接的な死因が何であるかは、不明と言ってよい。
このドラマも、半年が過ぎて、ようやく頼朝の死というところまできた。振り返ってみるならば、かなり印象に残る頼朝像をドラマで描いていたと思う。源氏の嫡流という貴種であり、武家の棟梁であり、女好きであり、権力者である。その多面的な魅力を、このドラマでは様々な角度から描いてきたと思う。
ところで、このドラマは、鎌倉幕府というのをどう位置づけているのだろうか。このあたりが今一つはっきりしないように思われる。平家の横暴をただす、という意図で源氏の世を作ったということは分かる。ではその後どうするのか、平家のように娘を天皇の后として、政権にかかわろうともする(これは、頓挫することになるのだが。)また一方では、東国の鎌倉に、京都の朝廷とは異なる新しい武家の政権を作ろうとしているようにも思える。このあたり、今の歴史学における鎌倉幕府の位置づけとして、どう作ってあるのかと思うところがある。
ともあれ、ここで頼朝が死に、次は頼家になる。そして、その後、実朝となり、これも非業の最期をとげる。歴史の結果としては、源氏は途絶えて、北条氏に権力が移る。
おそらくこのドラマの最後のところは、承久の乱というあたりになるだろう。時の権力者となる義時をどう描くことになるだろうか。今のところ、義時は、幕府の権力の側の一員ではあるが、まだその頂点にたつということはない。これから義時はどう生きていくことになるのか。楽しみに見ることにしよう。
2022年6月27日記
『鎌倉殿の13人』第25回「天が望んだ男」
https://www.nhk.or.jp/kamakura13/story/25.html
前回は、
やまもも書斎記 2022年6月21日
『鎌倉殿の13人』あれこれ「変わらぬ人」
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2022/06/21/9501938
頼朝は死んだ。馬から落ちた。このあたりは、史書の記述をなぞっての作りである。が、その直接的な死因が何であるかは、不明と言ってよい。
このドラマも、半年が過ぎて、ようやく頼朝の死というところまできた。振り返ってみるならば、かなり印象に残る頼朝像をドラマで描いていたと思う。源氏の嫡流という貴種であり、武家の棟梁であり、女好きであり、権力者である。その多面的な魅力を、このドラマでは様々な角度から描いてきたと思う。
ところで、このドラマは、鎌倉幕府というのをどう位置づけているのだろうか。このあたりが今一つはっきりしないように思われる。平家の横暴をただす、という意図で源氏の世を作ったということは分かる。ではその後どうするのか、平家のように娘を天皇の后として、政権にかかわろうともする(これは、頓挫することになるのだが。)また一方では、東国の鎌倉に、京都の朝廷とは異なる新しい武家の政権を作ろうとしているようにも思える。このあたり、今の歴史学における鎌倉幕府の位置づけとして、どう作ってあるのかと思うところがある。
ともあれ、ここで頼朝が死に、次は頼家になる。そして、その後、実朝となり、これも非業の最期をとげる。歴史の結果としては、源氏は途絶えて、北条氏に権力が移る。
おそらくこのドラマの最後のところは、承久の乱というあたりになるだろう。時の権力者となる義時をどう描くことになるだろうか。今のところ、義時は、幕府の権力の側の一員ではあるが、まだその頂点にたつということはない。これから義時はどう生きていくことになるのか。楽しみに見ることにしよう。
2022年6月27日記
追記 2022年7月5日
この続きは、
やまもも書斎記 2022年7月5日
『鎌倉殿の13人』あれこれ「悲しむ前に」
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2022/07/05/9506203
この続きは、
やまもも書斎記 2022年7月5日
『鎌倉殿の13人』あれこれ「悲しむ前に」
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2022/07/05/9506203
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